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コベルコマテリアル銅管、タイでの今年販売量7%増見込む

4/17(水) 6:03配信

鉄鋼新聞

 銅管国内最大手のコベルコマテリアル銅管(本社・東京都新宿区、社長・角田秀夫氏)はタイ子会社の2019暦年(1~12月)の販売数量を前期比約7%増の3万1300トンに高める。銅管の需要は空調向けが中心。東南アジアでのエアコン普及などで全体の市場が拡大する中、空調を高機能化する動きがあり、日本メーカーが手掛けるハイエンドな銅管の需要増を期待している。

 2018年の販売実績は、前期比約13%増の2万9300トンだった。圧延機の故障で生産が制約された前年からは増えたが、冷夏のためエアコンの売れ行きが減少したことなどから計画値は下振れしている。
 19年は東南アジアでの空調普及に加え、欧州などへの輸出拡大で顧客であるタイの日系エアコンメーカーが生産を増やすと見込む。さらに顧客が開発投資を進め、空調の高機能化を図っていることなどから、熱交換性能に貢献する細径の内面溝付管など、日本の銅管メーカーが技術力を発揮できる製品の需要増を特に期待している。
 今後も着実に需要は伸びると見込んでおり、今期は性能を高める溝を銅管の内面につける転造機を1機増設する予定。
 また、マレーシア子会社の販売数量は18年実績が同約8%減の7千トン。19年見通しは同4%減の6700トンとしている。ルームエアコン関連の市場で中国勢との競争が激化していることなどから、前期・今期ともに前年割れとした。
 19年度の国内販売量
 3%増の5万6800トン目指す
 コベルコマテリアル銅管は2019年度の国内事業の販売数量を、前期比で約3%増となる5万6800トンに高める。銅管は空調関連が主力需要。ルームエアコン向けの内面溝付管は消費増税後の反動減などを受けて若干減速を見込むものの、小中学校への空調設備導入を追い風としてパッケージエアコンの冷媒用配管に用いる平滑管の販売が拡大すると見通す。主力生産拠点の秦野工場(神奈川県秦野市)はフル操業となる見通し。
 18年度の販売実績は同約2%減の5万5200トンだった。猛暑が後押ししルームエアコンに使う内面溝付管の生産が繁忙となったが、施工業者の人手不足などから空調の室内機と室外機を結ぶ配管の需要がやや減少。ただ秦野工場の稼働率は引き続き高く、受注残は解消されなかった。
 19年度については消費税後に見込まれる空調需要の反動減がルームエアコン用の内面溝付管の販売数量に影響すると見ているが「政府の緩和政策もあり、減少は緩やかになる」(角田社長)と分析。さらに平滑管は昨年度末から回復感が顕著になっており、小中学校での空調設備導入の関係で夏場に向けて今後さらなる需要拡大を期待している。併せてエコキュート向けの需要も引き続き改善を見込んでいる。

最終更新:4/17(水) 6:03
鉄鋼新聞

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