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糸島でシェアハウスを運営する33歳女性「自分らしく生きられる社会をつくりたい」

4/17(水) 11:10配信

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シェアハウス運営、新米猟師、ライター・畠山千春さん(33歳)
都会を離れ、福岡県糸島市で「いとしまシェアハウス」を営み、狩猟や農業で自給自足の生活をしている畠山千春さん。埼玉出身の彼女は、2011年の東日本大震災をきっかけに移住し、新しい働き方を始めたといいます。

自分で生きていける技術を身に付けたくて

震災が起こった当時、横浜で会社員として働いていました。いざというとき、お金は役に立たず、都会では物流が断たれた瞬間に暮らしがままならなくなると強く実感したんです。
「自分で生きていける技術を身につけ、信頼できる人たちと共に生きるコミュニティを作りたい」。その想いが、いとしまシェアハウスを作るきっかけになりました。

翌年、会社の移転で福岡に引っ越すことになりました。
休みの日に彼と車で糸島をめぐっていたら、空き家だった築80年の古民家を発見したんです。
「ここで新たな人生をつくろう」と思い、会社を退職しました。

2013年5月にふたりでシェアハウスを始めました。ここ佐波集落は、海も山も川も棚田もあってすごく美しいところですが、全18世帯で平均年齢は65歳くらい。シェアハウスを始めて6年、今この家には20~30代の9人が暮らしています。湧き水だけで下水道もありません。ライターやダンサー、大工、蔵人など、いろいろな方が暮らしています。

鶏のさばき方はYouTubeで学び、狩猟の師匠とはFacebookでやり取り

いとしまシェアハウスのテーマは、食べ物・エネルギー・お金の3つを作ること。
たとえば食べ物は、お米なら近くの棚田で100%自給しています。敷地では鶏を6羽飼い、生みたての卵があり、蜂を飼い、近くで山菜をとったり魚をとったり。自分で鶏もさばき、狩猟免許もあるので猪の罠猟もして、猪の毛皮からバッグを作ったりもしています。鶏のさばき方はYouTubeで学び、狩猟の師匠にはFacebookのメッセンジャーで連絡を取り教わっています。

私は大学生のときにカナダ留学でシェアハウスを経験し、実家を出てからもずっとシェアハウスで暮らしてきました。私にとっては、人と一緒に暮らすことが楽しくて豊かな生き方なんですよね。この近さが苦手な人もいるだろうけど、人との距離が近ければ近いほど学ぶことがたくさんあるんです。他人と暮らすことで、自分のこともよくわかってきました。

物事を大胆に変えるのが好きで得意な反面、持久力がないんです。子どもの頃から自分の苦手なことは直して何でもできるようにならなきゃと思ってきたけど、ここに来てからは自分の得意なことを伸ばして人を助ければいいし、逆に私が苦手なことは、それが得意な人と組めばいいじゃんと気づいて、ずいぶん生きやすくなりました。

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最終更新:4/17(水) 11:10
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