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日本人は有休消化率が世界最低なのに休み不足と感じない?その心理とは?

4/17(水) 11:40配信

THE PAGE

異常に低い有休消化率 休むことへの「罪悪感」が影響か

 日本人の有給休暇の消化率は世界最下位であるにもかかわらず、休み不足と感じている人の割合はかなり低いという調査結果が話題となっています。日本人は休まなくても平気なのでしょうか。

 旅行サイトを運営するエクスペディア・ジャパンが行った国際比較調査によると、日本人の有給休暇の消化率は50%と調査対象となっている19カ国の中で断トツの最下位でした。日本の次に消化率の悪いオーストラリアは70%となっていますから、日本の有休未消化は異常な水準です。しかもオーストラリアの年間の平均労働時間は日本よりも短くなっていますから、日本の職場環境はかなり過酷といってよいでしょう。

 ところが日本人で休み不足と感じている人はわずか53%しかおらず、この数字は12カ国中、下から4番目です。つまり日本人はほとんど有休が消化できていないにもかかわらず、休み不足だとはそれほど思っていないということになります。日本の休日数は世界でもトップクラスですが、年間労働時間が先進国ではもっとも長い部類に入りますから、長時間労働であることは間違いありません。

 では、日本人はハードワークが続いても疲れにくいのかというとそうとも限りません。同調査では、有休を取得することに対する罪悪感についても調査を行っていますが、日本人で罪悪感を持つ人の割合は58%と12カ国の中でトップです。2位の韓国も55%と日本とほぼ同程度となっており、日本と韓国が突出して罪悪感が高いという結果です。

 休みを取ることについての罪悪感が高いことから、有休を消化していないという流れであり、そうだとすると、休み不足と感じないという結果についても少し疑ってかかる必要がありそうです。

休みたいのに、休んでいると言い聞かせている?

 日本人の実質賃金はこのところ大きく減少しており、経済的に苦しい人が増えているのは間違いありませんが、内閣府の世論調査によると「今の生活に満足している」と回答する人の割合は過去最高水準となっています。状況が苦しいと、それを否定する心理が働くというメカニズムはよく知られていますが、休み不足についても本当は休みたいのに、十分休んでいると言い聞かせている可能性があることは否定できません。

 ちなみに休みに対する感覚は年代によって大きく異なります。49歳以下の人は休み不足と感じる割合は60%を超えていますが、50歳以上ではわずか40%です。日本人の場合、50歳以上になると、会社に行きたくなる人が増えるという傾向があるようです。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:4/17(水) 11:40
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