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ソニー「Xperia 1」国内初インプレ。実機に感じる期待と不安 ― iPhone XSやGalaxyに勝てるのか?

4/17(水) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

“焦り”は見えるがソニーらしさは戻ってきた

ここ1、2年を振り返ると、国内キャリアの発表前に、ソニーモバイルが独自のイベントを日本で開催するのは久しぶり。国内外ともに販売台数が落ちている分、メディア向けのアピールを強化しているようにも思える。

しかし、今回のXperia 1を短時間だが触ってみた印象は、ここ1、2年のXperiaにはなかった往年のソニー製品の“おもしろさ”が存分に感じられるということだ。

21対9の超ワイドディスプレイは初見ではキワモノだが、迫力の映像体験はもちろん、マルチウィンドウ機能の活用法次第では、意外と実用的だ。

カメラについても画質の評価は現時点でできないが、標準に加え、望遠および超広角撮影をサポートし、しかも自社独自のノウハウを活かした、他のスマートフォンでは決して撮れない画が生み出せる。

夏商戦では、サムスンの「Galaxy S10+」やファーウェイの「HUAWEI P30 Pro」(いずれも日本発売未定)などの強力なライバルの登場が期待されるが、“個性”という意味では決して引けを取らないレベルと言えるだろう。

“分離プラン促進”はXperiaにとって逆風

ただし、良い製品だからといって売れるとは限らない。とくに、各キャリアは現在、政府の方針もあり、通信料金と端末料金を分けた分離プランを推進。KDDIやソフトバンクは先行して提供していたが、NTTドコモも6月から分離プランを提供すると発表している。

分離プランになると、キャリアが通信料金を割り引く形で端末料金を安く見せる“実質価格”の売り方は方針転換せざるをえない。そのため、性能が高く高価なスマートフォンは、本来の価格は変わらないものの割高に見えてしまい、買い控えが起きる可能性は以前から指摘されている。

Xperia 1も最新のハイエンドCPUを搭載し、メモリー6GB、ディスプレイも他にはないサイズのものを採用している。

ソニーモバイルは、例えばXperia 1で復活となった側面指紋センサーの仕様をグローバル標準のものにするなど、製造コストの削減につとめているが、発売時の本体価格は8~10万円程度と考えるのが妥当だろう。

分離プランで3~4万円程度のミドルレンジ機のさらなる普及が進むと予想される2019年夏の商戦を、Xperia 1はどう切り拓いていくのか。

(文、撮影・小林優多郎)

小林優多郎 [Business Insider Japan]

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最終更新:4/17(水) 20:10
BUSINESS INSIDER JAPAN

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