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「奇跡の湯」3年ぶり再開 県内外からファン 熊本県南阿蘇村

4/17(水) 8:30配信

西日本新聞

 熊本地震本震から3年を迎えた16日、被災して休業に追い込まれていた熊本県南阿蘇村の地獄温泉・青風荘が「すずめの湯」の営業を再開した。源泉にそのまま入れることから「奇跡の湯」と呼ばれた秘湯。地元客だけでなく、県内外から多くのファンが訪れた。

【地図】3年ぶり再開「奇跡の湯」

 午前9時半、平日にもかかわらず営業開始の30分も前から入湯客の姿。「来るといいな」と、直前まで気をもんでいた河津誠社長(56)の心配は杞憂(きゆう)だった。

 懐かしい顔もあった。島根県から来た勝部光平さん(27)は、青風荘で震災ボランティアのリーダーとして土砂のかき出しなどを手伝った。再開に合わせて仕事を休み、当時のボランティア仲間と訪れた。盛況ぶりと、社長や従業員の楽しそうな様子を見て「いろんな意味で気持ちいい湯だった」と笑顔で話した。

 青風荘は、地震とその後の土砂流で施設の大半が損壊、進入道路も寸断した。その中で「すずめの湯」は生き残った。資金面での苦労もあったが、全国の温泉ファンの期待に背を押され、復活を目指してきた。

 再開への歩みは度々報道され、新しい客もやって来た。俵屋太一さん(36)=福岡市=は、テレビで地獄温泉の様子を知り「一番乗りしよう!」と友人と8人で早朝から訪れた。「硫黄のにおいも温度も絶妙で格別」と盛り上がっていた。

 青風荘は来年の4月16日に全館オープンを予定している。「来年もまた来るね」。入湯客たちは社長に言葉を掛けて笑顔で湯を後にした。

西日本新聞社

最終更新:4/17(水) 8:30
西日本新聞

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