ここから本文です

スイーツ・ベーカリー市場は人口減でも質・量ともに拡大傾向

4/17(水) 20:00配信

日本食糧新聞

国内スイーツ・ベーカリーは、販売チャネル、消費シーン、温度帯、品質の4層で市場レベルが上昇・拡大している。し好品として、モノ・コト両翼での提案も加速度的に厚みを増し、人口減少の中でも質・量ともに拡大傾向にある。2017、2018年は東日本大震災以降の急速な伸びが一服し、2兆円を目前に2年連続で足踏みが続いたが、食品業界屈指ともいえる最先端のトレンドマーケティングは健在。近年の市場動向を分析するとともに、今後のトレンドや展望を探る。

市場規模は2兆円目前に足踏み

国内の2018年スイーツ・ベーカリー両市場の合計は、前年を約3.1%下回る1兆8700億円となった(本紙推定)。スイーツ市場は約3%減の1兆4850億円に、ベーカリー市場は約3.8%減の3850億円に縮小。両市場計で2015、2016年に1兆9500億円超を記録するなど一時は2兆円台が迫ったが、2年連続での縮小を強いられた。

2018年は両市場ともに6月の大阪府北部地震、6月下旬から7月上旬にかけての全国的な豪雨・台風、9月の北海道胆振東部地震など夏から秋にかけての天災が影響。秋以降も大きな前年超えは果たせず、特に路面店が打撃を受けた。また、通年では原材料費の増大や人手不足を背景とする人件費、物流費の高騰に直面し、収益環境も厳しい1年となった。

スイーツ市場では、これまで伸長を続けてきたコンビニスイーツがブームから定着へ移行。チルド品は売場を堅持したが、ドーナツなどは以前縮小し、これに代わり冷凍帯アイテムが好調に動いた。

前年並みから微減の百貨店(デパ地下)、前年並みから微増の量販店は堅い動きだが、特に量販店では店舗限定型アイテムがエリアごとに百花繚乱(りょうらん)で、地元名産物を使用したスイーツも目立つ。デパ地下はコト提案の最前線を行き、百貨店不振の影響を感じさせない活況ある売場を堅持している。

インバウンドなどで注目の交通(観光地含む)施設は、日持ち系の土産菓子が好調。東京五輪を迎え、原材料メーカーを含めた参入各社では重点チャネルとして位置付け、ハイレベルな製品が並ぶ。通販やWebショップなどEC分野も流通形態の進化などで成長。

人気パティシエ監修の限定スイーツや歳時連動アイテムも通年で提案し、今後も伸長が見込まれる。個人店(路面店)は、特に地方での2番店以下の廃業・撤退が依然相次ぐ。一方で人気店は好調を維持し、特に和菓子分野でこの傾向が強い。

1/3ページ

最終更新:4/17(水) 20:00
日本食糧新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ