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岐阜・愛知 豚コレラ風評深刻 ジビエ意気消沈 「商売できぬ」「支援待ったなし」

4/17(水) 7:07配信

日本農業新聞

 豚コレラの続発で、野生鳥獣の肉(ジビエ)に深刻な影響が出ている。岐阜県や愛知県では、農家らが解体処理施設を立ち上げたり、飲食店がメニューを開発したりして、ジビエによる地域振興を進めてきたが、豚コレラの影響で経営や狩猟の展望が見えない状況が続いている。ジビエ振興を担ってきた狩猟者や飲食店は、養豚農家への支援の重要性を強調した上で、「ジビエも深刻な状況に陥っている」「政府の支援は待ったなし」と訴えている。

処理施設は売上高半減

 イノシシの一大産地である岐阜県北部の郡上市。農家で狩猟者の坪井富男さん(70)は、9年前に個人で解体処理施設「ジビエITAYA」を立ち上げ、家族で運営を続けてきた。しかし、豚コレラの風評被害によって昨年の売り上げは平年の半分以下に激減。さらに3月末には、同市の山で死んでいたイノシシが豚コレラに感染していることが判明し、来期の狩猟は全く見通しが立てられなくなった。「小さい規模でも有害鳥獣をジビエに活用しようと頑張ってきたが、豚コレラで売り上げがほとんどなくなった。養豚農家や県が大変な中で言いにくいが、ジビエも深刻だ」と明かす。

 岐阜県と愛知県の狩猟者ら30人でつくる「AKジビエ研究会」。イノシシ肉のハム加工販売などを手掛けてきた。狩猟者でリーダーの藤本勝彦さん(57)は「商売ができず、先行きが見えない。個人では対応できないので、行政は解体処理施設にしっかり支援をしてほしい」と訴える。

 ジビエ処理施設は、規模が小さく、もうけより地域振興として、仲間で出資し合って運営する所が多い。農水省によると、豚コレラの影響でジビエ経営に被害が発生した場合、現時点で「減収など経営の補填(ほてん)をするような制度がない」という。

 内閣府食品安全委員会は、ワクチン餌を食べたイノシシの肉を人が食べても、影響がないとする評価案をまとめた。ただ、調査捕獲したイノシシは検査し、流通しない。さらに両県で野生イノシシへのワクチン餌の設置が始まり、当該地域の狩猟が規制されるため、ジビエへの影響は長引く見通しだ。

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最終更新:4/17(水) 15:15
日本農業新聞

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