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モンキー・パンチさん 故郷でも惜しむ声 北海道・浜中 町おこしに貢献

4/17(水) 13:15配信

北海道新聞

「私でいいの? ふるさとに恩返ししましょう」

 【浜中】11日に死去した人気アニメ「ルパン三世」原作者モンキー・パンチ(本名・加藤一彦)さんは、晩年まで故郷の釧路管内浜中町に思いを寄せ町おこしに協力した。町の一大イベント「ルパン三世フェスティバル」への出席やJR花咲線のラッピング列車、ふるさと教育―。長年、モンキー・パンチさんと交流し、ルパンによる町おこしを続けてきた町内の関係者は偉大な漫画家の死を悼み、親交のあった道内の人々にも悲しみが広がった。

【動画】モンキーパンチさんとルパン三世らに道新文化賞贈呈(2016/11/16)

 「浜中町に大きく貢献していただいた。昨年11月にテレビ電話でお話しした際には元気だっただけに残念だ」。長年、ルパンによる町おこしの旗振り役となり、町内最大のイベント「ルパン三世フェスティバル」を手がけた栗本英弥・前町商工会長(75)は声を落とす。15年ほど前、東京を訪れ、知名度が低い浜中町のPRに協力を依頼すると、モンキー・パンチさんは「私でいいの? ふるさとに恩返ししましょう」と気さくに応じてくれたという。

 最後に浜中町を訪れたのは2017年9月の同フェス。原作誕生50周年記念で声優4人と軽妙なトークで観客を沸かせた。今秋もフェスティバルを開催予定で、栗本さんは「ルパン作品は不滅でファンは大勢いる。ルパンによる町おこしを続けていきたい」と話す。

タクシーや路線バス、JR列車にラッピング

 町中心部には、ルパン三世のキャラクターを描いた建物が点在し、ルパンの聖地の雰囲気を盛り上げている。町総合文化センターにはモンキー・パンチさんが使った絵の具やパレット、デッサンなどを展示。町内のタクシーや路線バス、JR列車にキャラクターのラッピングを施している。

 町や商工会などの名刺にはルパンや峰不二子、次元大介、石川五ェ門、銭形警部のキャラクターが描かれている。松本博町長は「どこへ行っても、名刺を渡すと場が盛り上がり、和む」と語る。その上で「残念だ。今後もずっと浜中町を天国から応援してくれると思う。ご遺族からは、喪に服すことなく、今年もこれまで通りイベントを実施してほしいと言われている。ルパン三世のふるさとは浜中―と広め続けたい」。町などは近く記帳台を設ける。

「上映作97本に目を通し、深夜まで熱い議論」

 モンキー・パンチさんは無類の映画好きとして知られ、2006年には札幌国際短編映画祭の第1回の審査員を務めた。同映画祭のプロデューサーを務める久保俊哉さん(61)は「上映作97本すべてに目を通し、深夜まで熱い議論を続ける姿が忘れられない」と振り返った。(村岡健一、中村公美)

北海道新聞社

最終更新:4/17(水) 13:15
北海道新聞

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