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THE YELLOW MONKEYが語る、令和に届けたい「アナログ感」とは。【インタビュー】

4/17(水) 10:41配信

ハフポスト日本版

再集結後初めて、19年ぶりのアルバム発売『9999』

THE YELLOW MONKEY。言わずとしれた人気ロックバンドは、平成元年(1989年)の12月28日、現在のメンバーで誕生した。人気絶頂期の2001年に活動休止し、2004年に解散。2016年の再集結を経て、19年ぶり、平成の最後に送り出すのが、きょう、4月17日発売の9枚目のオリジナルアルバム『9999』(ATLANTIC/Warner Music Japan)だ。

キーワードの一つは「アナログ感」。平成を駆け抜け、令和に向かって再び生まれ変わるバンドが大切にしたものは、音楽が心を動かす「手触り」だという。それは一体何なのか?時代の移り変わりに今、届けたかった音楽とは。4人がインタビューで語った。(文中敬称略)

【ハフポスト日本版副編集長・泉谷由梨子】

「『令和』は、新しいTHE YELLOW MONKEYに似てる」

「新しい元号の『令和』、僕は大好きですよ。昭和の美しさ、艶めかしさもあるし、凛とした強さもあるし、新しさもある。すごくイエローモンキーの新しいあり方に似てる。平成よりも合うと思いますね」(吉井)

グラムロック、ヘヴィメタルなど、メンバーが傾倒してきた洋楽ロック。それに絡みつくように響く日本の昭和の歌謡曲のエッセンスが、THE YELLOW MONKEYの音楽性を唯一無二のものにしてきた。一方で、解散直前の2000年頃はそれが逆に洋楽コンプレックスにも結びつき、苦しんだ時代もあったという。

しかし平成が終わる今、THE YELLOW MONKEYが大切にしてきた昭和の「アナログ感」がもう一度見直されるべき時代になっている。4人は今、堂々と、そう語った。

「平成って、今思えばすごくデジタルな響きを持った言葉じゃないですか。だから、逆に我々は昭和のアナログ感を大事にしてきた。平成になっているのに、軍人だの桜だのってね」(吉井)

バブル景気のまだ続く平成元年に誕生したバンドは、時代に流されない音楽を作ってきた。

1994年に発売され、初期の傑作と名高い3rdアルバム『jaguar hard pain 1944-1994』は、「戦死し魂だけがタイムスリップした若い兵士」を主人公にしたコンセプト・アルバムだ。

三島由紀夫を彷彿させるステージング、平和な時代をたたえる曲。それは、再集結後もライブのクライマックスへと登りつめていく、重要な場面で演奏されている。

「戦争なんかはやめて、次に行こうよってなっちゃってた時代が平成じゃないかな。でも、平成も終わるから。やっぱりまたそこに戻らなきゃいけない。デジタルを一通りやったら、やっぱりアナログ。オブラートに包まない歴史感が必要なんですよ。実のある時代に、肌触り感のある音楽を届けなければと思った」(菊地英二)

ニューアルバム『9999』は、アメリカ・ロサンゼルスの歴史あるスタジオでもレコーディングが行われた。機材に1950年代のものを使用したことなど「ヴィンテージ」にこだわったことがオフィシャルコメントなどでも強調されている。

指が弦に触れるノイズ音や、密閉されきっていないスタジオ空間で呼吸を合わせて鳴らした音。それらが音楽表現にさらなる奥行きを与えたのだという。一方で吉井はこうも話す。

「アナログ感といっても、昔を懐かしんでいるだけのバンドじゃないですから。もちろん最新の機械や新しい表現も取り入れて、適材適所に。そこを間違いないようにしていきたい」(吉井)

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