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離婚直前「『年金分割』の金額が知りたいのですが、事前に知る事はできますか!?」

4/17(水) 19:32配信

ファイナンシャルフィールド

『年金分割の情報通知書』の受取る心構え

『年金分割の情報提供請求書』を申請後、約1ヶ月で『年金分割の情報通知』が届きます。

この通知の中には、お互いの按分内容や期間などの情報が記載されていますので、そちらを元に話し合いをしていただくことになります。余り過度な期待をしないように、注意をしていただきたいことがあります。

(1)年金分割は『厚生年金』部分のみ
国民年金にしか加入していない人は、分割はできません。国民年金(基礎年金)は、必ず個人に守られる権利となっています。

なので、会社員の夫の年金は「半分もらう」と言っても、基礎年金部分は受取れませんので、注意をしてください。(年金は1階が基礎年金、2階が厚生年金と言われていますが2階部分のみの分割です)

(2)必ずしも夫→妻ではない。給与が高い人→低い人となります
もちろん、専業主婦となる第三号被保険者は按分してもらえます。最近は妻の方が年収が高い方もいますのでご注意を。

(3)分割対象はあくまでも婚姻期間のみ
離婚前、離婚後は分割対象になりません。先日も50代前後の晩婚女性から相談があり、会社員の夫の年金分割をアテにしていたようです。しかし、婚姻期間はわずか9年。年金分割だけでは暮らしてはいけないだろうとお伝えしました。

老後のお金は『年金』だけでは不十分

離婚を考えている、配偶者に離婚を伝えられた方の多くは、その精神的な負担で疲労困憊してしまいます。私自身も離婚経験者で、問題を抱えている間はやはり被害者意識が高く、自分の将来のことなど考えることもできませんでした。

しかし、人生100年時代と言われている今、男性は4人に1人、女性は2人に1人が90歳まで生き延びます。年金は終身保障ですが、年金だけで生きていけるのは、夫婦で厚生年金を受給していた方くらいでしょう。

私がご相談者と接する中で、離婚時の女性には大きく2タイプの方がいらっしゃるようにお見受けします。

タイプA:離婚後の将来のお金を甘く見積もっている人
タイプB:意地でも夫に離婚後のお金を頼りたくない人

どちらも危険です。ファイナンシャルプランナーは「ライフプランイング」という、一生涯のお金の見積もりをする業務を行っております。

離婚を決断する前には是非、「ライフプランイング」を実践することをオススメします。客観的に自分のお金の収支をみつめることは大切です。それは、自分や子供の未来を大切にすることと同じことなのです。

私は月に1~2件は、離婚前の方のライフプランニングを行っております。8割の方は離婚を止める、または先延ばしにしています。また2割の方は、自信を持って離婚へ踏み出して行かれます。

一時の感情だけで離婚をするのではなく、心・体・経済の三位一体があってこそ、幸せは得られるのでしょう。離婚してもしなくても、大切なのはあなたの人生が幸せになることです。

執筆者:寺門美和子(てらかど みわこ)
ファイナンシャルプランナー、相続診断士

ファイナンシャルフィールド編集部

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最終更新:4/17(水) 19:32
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