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災害時に注目 赤ちゃん用の「液体ミルク」 普及への課題とは

4/17(水) 11:38配信

中京テレビNEWS

 熊本地震の時に、海外からの液体ミルクが、活用された場所があります。熊本県西原村にある「阿蘇こうのとり保育園」。

「やっぱり水分がなかったのが一番ですよね。水がなかったと」(田中文典 園長)

 保育園は地震発生後、断水が約3週間続きました。

 そんな時、フィンランドから支援物資として届いたのが、液体ミルクでした。園児たちは水分補給のため、液体ミルクを飲んだといいます。

「国産で作って、そういう備蓄があれば良かったなと。外国産は日本と味が違っていたので」(田中文典 園長)

 高まるニーズに応えるように、2019年3月から液体ミルクは店頭でも見かけるようになりました。手のひらサイズで、持ち運びにも便利なところがうけ、外出用として購入するケースも多いといいます。

 販売開始から徐々に売り上げが上がる一方で、ある課題も。

「認知度を上げていかないといけないと思っています。一般的な粉ミルクと比べると、3~4倍ほど高くなっています。価格も課題だと思います」(スギ薬局広報室 迫西克行さん)

 乳児用液体ミルクの1本あたりの価格は約200円。販売量が増えなければ、価格を下げるのは難しいといいます。ママたちの即戦力となる一方で、浮かび上がってきた課題。

液体ミルク 赤ちゃんの反応は

 4月上旬、愛知県知立市で液体ミルクの試飲会が行われました。

 この日集まったママたちのほとんどは、“興味はあるけど、買ったことはない”といいます。

 試飲した商品は、賞味期限が半年で常温での保存が可能。初めて飲む液体ミルクに赤ちゃんの反応は…。

「すごい、ペロペロ飲んでる。普段母乳しか飲まないけど、飲んだので、いつ起こるか分からないときに備えておこうかと」
「思ったよりも粉ミルクと差がない。価格がもっと抑えられたら手軽に使える」(試飲会に参加したママ)

 ママたちが上手に液体ミルクと向き合うには、どうすれば良いのでしょうか。専門家の提案は。

「備蓄として使うには、買い替えが必要なので、仲間をつくって分担して備蓄をして、災害が起こったときにはシェアするのが一番いい。行政としては可能であれば、資金的な援助は必要なのかな」(愛知県立大学看護学部 清水宣明教授)

 3年前の熊本地震で、母乳が出ない中、断水の影響で赤ちゃんにミルクがあげられない不安を抱えた母親は、被災したからこそ感じた、伝えたい思いがあります。

「液体ミルクが普及するのは大賛成。早く普及した方が、災害とか絶対いいですからね。(当時)あったらよかったのにと思います」(熊本地震で被災した母親)

中京テレビNEWS

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最終更新:4/17(水) 11:57
中京テレビNEWS

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