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伝統の神輿 輝き復活 地域住民ら協力し修復 花巻神社

4/17(水) 13:51配信

岩手日日新聞社

 岩手花巻市愛宕町の花巻神社(吉田耕朗宮司)は、90年の歴史を誇る神輿(みこし)が老朽化したため総代をはじめ地域住民の協力を得て修復した。神輿の修復に約6カ月間要したため関係者らが念願の帰還を喜び合った。

 同神社の神輿は、六角鳳輦(ほうれん)型の豪華なもので、1929(昭和4)年に氏子ら市民有志によって購入された。例大祭などで氏子が住んでいる地域を練り歩くために長年使用されてきたが、90年が経過したため老朽化。神輿の主軸の柱がぐらついたほか、周りの鳥居や十二支の動物の形をした装飾品などが傷んだ。

 同神社関係者や花北地区の住民代表などでつくる奉賛会を組織し、前橋市の神輿製造販売業・日本木工振興(五十嵐良悦代表取締役)に修復を依頼した。2018年10月から今年3月まで作業が行われた。

 神輿の修復と合わせて神社本殿北隣の神輿を収容する「神輿庫」の改修にも取り組んだ。修復・改修に掛かる奉賛金集めが課題だったが、約1300人から賛同を得た。総事業費は1500万円。

 14日は花北振興センターで清祓式、関係者による記念撮影に続き、地元の神輿会有志らによって同センターから花巻神社が建つ丘まで神輿を台車に載せて運んだ。神社で神事を執り行い、神輿の帰還を祝った。

 神輿の大きさは高さ2・7メートル、幅1・9メートルで、重量は700キロで担ぎ棒と合わせると約1トン。ぐらぐらしていた柱はボルトで固定して強度を上げたほか、傷んでいた装飾品などは金箔(きんぱく)を貼り直すなどして見栄えも豪華な神輿になって戻った。

 同神社総代長で、奉賛会長を務める佐々木淳一郎さん(75)は「巨額な費用が伴ったが、多くの方々の協力で修復できた。次世代そしてその次の世代に引き渡すことができるよう大切にしていきたい」と喜びを語る。吉田宮司(69)は「傷みが激しかった神輿が修復を終えて無事帰還してくれた。例大祭など伝統の行事に使用したい」と語った。

 9月6日の例大祭では、神輿を担いでの渡御が予定されている。

最終更新:4/17(水) 13:51
岩手日日新聞社

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