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May J.「過去を振り返りながら聴いてほしい」歌姫が振り返る平成:インタビュー

4/17(水) 18:10配信

MusicVoice

 May J.が4月17日、平成を彩ってきた楽曲のカバーアルバム『平成ラブソングカバーズ supported by DAM』をリリース。これまで何枚もカバーアルバムを制作してきた彼女だが、今回は平成を代表するエンターテインメントでもある「カラオケ」、さらに「ラブソング」という切り口の作品となった。幅広いジャンルの曲に挑戦することで、自分の得意なところが改めて分かったという。ボーカリストとしてどのように今回セレクトした楽曲と向き合ったのか、平成の思い出とともに聞いた。【取材=桂泉晴名/撮影=片山拓】

GReeeeNの「キセキ」は歌ラップを考えた

――『平成ラブソングカバーズ supported by DAM』は、どのように選曲されたのでしょうか?

 選曲は今までカバーした中から選んだものと新録があるんですけど、今回DAMさんが監修に入ってくださっていて。平成といえば私はカラオケが欠かせないと思うんですね。だから“カラオケで歌い継がれてきたヒットソング”を歌いたいなと思い、DAMさんからデータをたくさんいただいて、その中から選曲していきました。

――平成の初期から最近の曲まで、幅広いセレクトになっていますね。

 やっぱり幅広い方々に聴いていただきたいアルバムですし、31年となると昭和世代の人もいれば、平成の最後のあたりに生まれた人もいるので。そしてラブソングというところにテーマを置いたのも、平成31年の中で皆さんが恋愛していた頃に聴いていた曲というのもあると思うし、皆さんそれぞれのラブストーリーが31年に詰まっていると思って。それも含め、平成を振り返っていただけるようなアルバムにしたかったんです。

――May J.さんは昭和63年生まれなので、まさに平成とともに成長されてきたのですね。

 私の世代だと平成が全てだと思うので。でも平成初期の頃の曲は、まだ昭和の香りが残っていたりしますよね。平成の中でもいろいろな時代があったんだな、と改めて感じました。

――中でも4曲目に収録されているGReeeeNの「キセキ」は大胆なジャズアレンジで驚きました。ディレクターさんはジャズのビッグバンド風で行きたい、とアレンジの方向性を決めたそうですが。

 実際のレレーディングはビッグバンドという大きさではなかったのですが、かなり迫力があると思います。一緒にレコーディングもして同時録音したんですけど、デモの段階から聴いていたので「これはかっこよくなるぞ!」という確信はありましたね。レコーディング当日は、本当に楽しかったです。バンドの皆さんが合わせているリハを聴いているだけで、“かっこいい! 満足!”みたいな感じはありました。

――歌の表現では、どんなことにこだわりましたか?

 メッセージの部分はしっかりと読み込んで、さらに一人でも歌えるような曲にしたかったので、それがとても大変でしたね。一人で歌えるようにちゃんと区切りを作って、次の始まるところを交差しないよう少しブレイクを作り、歌の頭からちゃんと一人で歌えるように少し構成を変えたり…といった工夫をしました。あとラップのところについては、私はラップが苦手なので…(笑)ラップを歌のようにできたらいいなと思い、メロディをつけて歌ラップを自分で考えました。

――「キセキ」のレコーディングは、1テイクでOKだったそうですね。

 なぜ一発だったかというと、やはりすごく気持ちが高ぶっていたというのがあって。一度目の声が必ず潤っているんですよ。2回3回と回数を重ねると、どんどん声もガサガサになる。だから一番潤っている状態で、一番いいテイクを取りたいと気持ちを作っていました。

――いや、それにしても凄いです。そしてMay J.さんにとって盟友のクリス・ハートさんの「I LOVE YOU」も今回収録されていますね。

 この曲はすごくカラオケで歌われていて、じわじわとヒットしているカラオケヒットソングですからね。「歌いたい!」という気持ちをクリスに連絡して伝えて、クリスも何かの形で一緒にできたらいいねと言っていたんですけど、最近クリスがAPEという二人組のユニットを組んで、作曲やアレンジをしているんです。「じゃあ、Mayちゃん用に特別なアレンジにしてあげる」と言ってくれて、作ってくれました。

――クリスさんとは長い付き合いだからこそ、May J.さんのツボに当たるアレンジの部分もあったのではないでしょうか?

 すごく理解してくれていますね。一緒に歌ってきて、私が今やりたい方向もオーケストラが多いので。実際に歌ってみると、私の歌の響きがすごく活きて綺麗に聴こえるようなアレンジであることを感じて。オーケストラで静まるところと盛り上がるところのタイミングもそうですし。

――この曲はパートナーとの別れを歌っていますが、May J.さんはクリス・ハートさんが表現される男性の悲しみとの向き合い方とはまた別に、悲しいけれどポジティブに思い返せる女性の強さという要素も加えて歌っていらっしゃいますね。

 すべての女性がそうなのかは分からないのですが、少なくとも私は切り替えが早いと思うので(笑)。女性の恋は上書き保存できると言いますよね。

――男性はフォルダ保存だとか。

 そうそう。男性はずっと引きずるというイメージがあるので、そこの違いを出せたらいいなと。だから未来が見える方向で歌いました。

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最終更新:4/17(水) 18:10
MusicVoice

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