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両陛下、最後の伊勢訪問…地方への旅385回

4/17(水) 22:50配信

読売新聞

 天皇、皇后両陛下は17日、皇室の祖神とされる天照大神(あまてらすおおみかみ)をまつる伊勢神宮に今月末での退位を報告するため、新幹線と私鉄で三重県伊勢市に入られた。国民の象徴として、天皇陛下が皇后さまと大切にされてきた地方訪問は、今回で最後となる。現地では、退位を控えた天皇陛下と皇后さまを一目見ようと、大勢の人が歓迎に集まった。

 両陛下は午後1時20分頃、東京駅を出発。伊勢神宮参拝に伴い、皇位の証し「三種の神器」の剣と曲玉(まがたま)も携行された。近鉄宇治山田駅には午後5時前に到着。駅前や沿道には、本降りの雨となったにもかかわらず、計約1万5000人が集まり、歓声を上げた。宿泊する伊勢神宮の内宮行在所(あんざいしょ)までの沿道には人だかりが切れ目なく続き、両陛下は、車の速度を落として歓迎に応えられた。

 宮内庁によると、両陛下は近鉄名古屋駅から宇治山田駅への特急の車内から沿線の住民の歓迎に応えられていたという。同駅で午後1時から待ち構えていた同市の辻ヒサエさん(85)は「間近で優しいまなざしを拝見でき、感激している。来月から始まる新時代も平和が続いてほしい」と話していた。

 行在所前では、両陛下の長女で同神宮祭主を務める黒田清子(さやこ)さんらが出迎えた。

 両陛下は18日、退位関連の儀式「神宮に親謁(しんえつ)の儀」に臨まれる。

 天皇、皇后両陛下は平成時代、全国植樹祭、国民体育大会、全国豊かな海づくり大会の「三大地方行事」のほか、被災地訪問、戦没者慰霊など全国を巡る旅を重ねてこられた。宮内庁によると、即位から15年で47都道府県全てを訪ね、2017年に2巡された。都内を除く46道府県の訪問件数は今回で385に上るという。

 離島訪問は、結婚後55島に達した。天皇陛下が84歳と高齢になられた昨年8月にも、北海道・利尻島を皇后さまと訪問。車で1周57キロの島内を巡り、各地で島民らと交流された。

 陛下は16年8月のお言葉で、全国に及ぶ旅を大切にしてきたと明かし、「皇后と共に行って来た旅は国内のどこにおいても、その地域を愛し、その共同体を地道に支える人々のあることを認識させた」と述べられた。

最終更新:4/18(木) 11:02
読売新聞

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