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地域の河川、シールで応援 町野川再生プロジェクト 輪島、地元漁協が販売開始

4/17(水) 0:59配信

北國新聞社

 輪島市の町野川漁協は16日までに、環境保全に取り組む「町野川再生プロジェクト」を始めた。事業者や個人に1枚25円のシールを購入してもらい、川に放流する稚魚の購入や、ごみ拾いなどの活動に充てる。全国的にも希少なヤツメウナギなどが生息する川を守るとともに、町野川の知名度向上につなげる。

 町野川は能登町の鉢伏山周辺の源流から、能登町柳田地区、輪島市町野地区を経て日本海につながる。総延長は21キロ、流域面積は169平方キロメートルあり、町野地区の広域簡易水道の水源にもなっている。ヤマメやアユ、モズクガニやコイなどが生息している。

 プロジェクトは、環境保全活動を通じて、子どもたちの郷土愛を育み、地域の農産物、海産物の認知度も向上させる目的で行う。

 「町野川プロジェクト」と書かれた縦横2センチのシールを販売し、1枚につき原価を除いた18円を活動費用に充てる。1枚売れれば、ヤマメ、カジカなどの稚魚を1匹放流する。事業者が米や魚の干物、食品などに貼ることを想定している。

 事務局の冨成寿明さん(36)によると、約30年前までは、町野地区の町野川でヤツメウナギを捕る「カンコ漁」が行われていた。現在の組合には約50人が登録しているものの、ヤツメウナギの生息数が減ったこともあり、町野川の漁業で生計を立てる人はいない。

 ヤツメウナギが減少した理由として、コンクリート護岸による河川改修で環境が変わったことが考えられるという。

 冨成さんは「まず住民に町野川へ関心を持ってもらいたい。美しい川を守りながら、河川改修について行政と協議するきっかけにもしたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:4/17(水) 0:59
北國新聞社

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