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米銀大手、消費者向け部門の好調に業績依存-利上げ停止で頭打ち懸念

4/17(水) 14:06配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米国の大手銀行は、長引くトレーディング低迷の影響を補い記録的利益を上げるため、リテールバンキング事業に注力してきたが、それを維持できるかどうか疑念が浮上している。

JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカ(BofA)などの金融機関は、数年を費やして獲得してきた預金が米利上げ開始で利益につながるという見通しが成就しつつある。ただ、アナリストの間ではこの状況ついて2つのリスクが懸念されている。利上げ停止で収入の伸びが頭打ちになるリスクと、信用サイクルが一転すれば貸倒損失が急増するリスクだ。

どちらの可能性も1-3月(第1四半期)の好決算の中に兆候が見られている。BofAは純金利収入の伸びが年内に鈍化すると説明。ウェルズ・ファーゴは減少を予想した。4大銀行のうち3行は消費者向けローン事業で貸倒引当金を増額し、ウェルズ・ファーゴは引当金を3倍強に増やした。

ウェルズ・ファーゴのジョン・シュルーズベリー最高財務責任者(CFO)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで引当金急増について、「雇用の観点から見て最適な時期であり、年末や来年に目を向ければ、状況が少し悪化するという見通しにわれわれは少し重きを置いている」と説明した。

米金融当局による昨年4回の利上げと比較的好調な米経済を背景に銀行は貸出金利を高めることが可能になり、平均金利は過去1年間に0.5ポイント近く上昇した。一方で、これまでのところは利上げに対応した預金金利引き上げの幅を抑制することができており、支店ネットワークの利便性やデジタル・モバイル・プラットフォームへの多額の投資を消費者に宣伝している。

JPモルガンは消費者部門で大きな勝利を収めており、過去3四半期はいずれも税引き前利益が50億ドル(約5600億円)を上回った。その前5年間はその大台を下回っていた。BofAでは、消費者部門の純金利収入は10%増加し、四半期ベースでの最高益に寄与した。

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最終更新:4/17(水) 14:06
Bloomberg

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