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容疑米兵の母、被害申告しないよう女性に要請 沖縄・北谷殺人 「トラブルあった人をなぜ沖縄に…」米軍判断に疑問の声も

4/18(木) 11:04配信

琉球新報

 沖縄県北谷町内のアパートで在沖米海兵隊所属の米海軍3等兵曹ガブリエル・オリベーロ容疑者(32)がこの部屋に住む女性(44)を殺害し、その後に自殺した事件で、同容疑者の母親が女性に直接電話をして、捜査機関に被害申告をしないよう頼んでいたことが17日、勤務先関係者への取材で分かった。女性は同僚に「相手のキャリアを傷付ける勇気がない」などと話していた。関係者は「譲歩があだになった。こういうトラブルがあった人をこのまま置いておいた米軍の判断自体がおかしいのではないか」と怒りをにじませた。


 県警は1月下旬、米軍憲兵隊からの通報で女性宅を訪れた。女性は「わいせつ行為」をされたと話したが、県警は事件性はないと判断。女性をドメスティックバイオレンス(DV)やストーカー事案の保護対象者に指定し、2~3月にかけて安否を確認した。被害届の提出も勧めたが、女性は応じなかったという。

 関係者によると女性は英語が堪能で、母親からの電話は1月のトラブル後、女性が職場にいた時にかかってきていて、女性は隣にいた同僚にそのやりとりを説明したという。その前にも女性は、同僚に「彼は軍にいられないかもしれない」と話していた。

 関係者は「彼女は優しいから、相手の母親にも『二度とやらない』と約束を取り付けて提出しなかったのだと思う。何もなくて訴えなかったというのはあり得ない。譲歩したのがあだになった」と指摘。その上で「警察沙汰にもなったから、事件が起きるまで男は既に沖縄にいないものだと思っていた」と話した。県警によると、女性は昨年10月にも「(同容疑者に)家の物が壊された」と通報してきたが、警察官が駆け付けると「示談が成立した」として被害届を提出しなかった。

 同容疑者は名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブに居住していた。海兵隊は女性に近づかないよう接近禁止命令を出したとするが、発令時期や期間などの詳細は明らかにしていない。

 エリック・スミス在沖米四軍調整官は15日の玉城デニー知事との面談で、トラブルの後、女性から改めて「問題はなくなった」という連絡が入ったため、「脅威はなくなった」と判断したことを明かした。

琉球新報社

最終更新:4/18(木) 11:04
琉球新報

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