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ロボット+AIで変わる製造業 作業時間10分の1、リスクや教育コスト減… 群馬県内で現場探る

4/18(木) 6:05配信

上毛新聞

 近年、人手不足や高齢化を背景に、さまざまな業種でAIをはじめとした情報通信技術(ICT)が取り入れられている。製造の現場で効率化や働き方改革に取り組んでいる群馬県内企業を追った。

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 プリンター部品の製造ラインで、ロボットが手際よく部品の搬送や組み立てを進めている。カラーLEDプリンターを手掛ける群馬県のOKIデータLED統括工場(高崎市)。導入から2年が経ち、量産態勢は軌道に乗った。ロボットは今や工場の主力だ。

■人と共存を

 人手不足が深刻化する中、製造各社は工場のIoT(モノのインターネット)化や自動化に力を入れる。同工場は2017年5月、ロボットと人工知能(AI)を組み合わせた自動生産システムを取り入れた。LEDモジュールのパーツ組み立てや検査までの工程を無人化し、作業時間を従来の10分の1に短縮することに成功した。

 背景にあったのは、工程にあるクリーンルームでの作業だ。プロジェクトを率いる技術開発本部の谷川兼一さん(37)は「危険なガスを扱うため、人が作業するには大変な状況もある。教育コストもかかり、自動化が必要だった」と話す。

 自社で製造したAIを使用。学習データを蓄積し、形成、組み立て、固着、検査の4工程について、ロボットが自発的に最適な判断を下すようにした。効率化、省力化を実現し、製品の不良率も減少した。

 現在進めるのは「人とロボットにAIがアシストする」システム。「ロボット導入で分かったのは全部は無人化できないということ。できる部分はすべきだが、人がやるべき作業もある」と谷川さん。複数の工場で展開し、将来的には注文から製造、出荷まで全ての生産工程にAIを広げる青写真を描く。人とロボットの共存へ、挑戦は続く。

■意識に好影響

 日用品や自動車部品に使うプラスチックを加工する富士化学(前橋市)もITによる効率化を進める。昨年12月、アジアからの受注が好調なのを受けて、生産増強とともにタブレット型端末を導入。生産ラインの稼働率の管理を始めた。

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最終更新:4/18(木) 6:05
上毛新聞

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