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ようやく動き始めた日本株、相場の潮目もこのまま変わる?

4/18(木) 8:40配信

MONEY PLUS

今年も「外国人の4月買い」は継続?

米国では、3月の雇用統計で非農業部門の雇用者数が大幅増となりました。新規失業保険申請件数も50年ぶりの低水準となりました。労働市場は完全雇用に近く、賃金は年3%程度の緩やかな上昇を見せています。良好な労働市場が経済の根底にある以上、多少製造業関連の指標が悪化しても、底堅い個人消費が米国景気を支えるでしょう。

国際通貨基金(IMF)は4月9日公表の最新の世界経済見通し(WEO)で、2019年の成長率予測を3.3%と、10年前の金融危機以来の低水準に引き下げました。ただ、景気後退入りのリスクは小さいとし、今年後半には成長は上向き、2020年には成長率が約3.6%に回復する見通しを示しました。年後半からの景気回復というIMFが示した見通しは、世界のコンセンサスといってよいでしょう。

金融政策も緩和的になっています。景気対策を打っている中国は、銀行に貸し出し目標まで設置して資金を供給しています。米国は利上げを停止、バランスシートの縮小も終了します。欧州でも、ECB(欧州中央銀行)は中長期融資の再開を表明しています。日本銀行の緩和にも変化はありません。

そして政治面でも、英国のEU(欧州連合)離脱期限は秋まで延期されました。米中の貿易交渉も最終合意へ近づいているとみられます。

よく知られたアノマリー(理論的根拠はないが、よく当たる相場での経験則)として、4月には外国人が日本株を大幅に買い越すという季節性があります。外国人の売買動向はずっと売り越しが続き、「4月の買い」も今年は不発かとの懸念もありましたが、4月の第1週は買い越しに転じました。「遅ればせながら」ではありますが、日本株相場もようやく潮目が変わってきそうです。

<文:チーフ・ストラテジスト 広木隆>

広木隆(マネックス証券 )

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最終更新:4/18(木) 8:40
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