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韓国「ヒュンダイ」なぜ日本再進出? 国内市場に10年ぶり復活か

4/18(木) 12:14配信

くるまのニュース

果たして勝算はあるのか?

 日本市場では、およそ500万台もの新車を販売する世界有数の市場ではありますが、多くの日系自動車メーカーが存在しているため輸入車比率は全体の10%程度であり、さらにその小さなパイを多くの輸入車ブランドが食い合っている状態です。

 また、今後は人口減少が予測されており、将来的に見ても成長市場とは言い難いのが事実です。年間1000万台近くを販売するヒュンダイグループにとっては、あまりに小さな市場といえます。

 もちろん、真のグローバルブランドになるために日本市場を開拓しなければならないという、一種のプライドのようなものもあるのかもしれません。しかし、あくまでビジネス的視点で考えると、ヒュンダイが日本市場に再び挑戦するメリットはどこにあるのでしょうか。

 ひとつは、FCV領域でのインフラの活用です。FCVの普及は、水素ステーションの増加が欠かせませんが、海外では水素ステーション自体がほとんど存在しておらず、結果としてFCV市場も形成されていないのが現状です。

 一方の日本では、トヨタやホンダがFCVを市販していることに加え、水素ステーションの普及に向けて官民一体となって整備を進めています。

 経済産業省では、2020年度までに160か所、2025年度までに320か所の水素ステーションを整備することを目指すと発表。

 自動車に限らず、新製品をできる限り早く市場に投入するのはとても重要といえ、市場の反応がネガティブだったとしても、それ自体が貴重なデータとなるからです。

 しかし、水素ステーションを世界中で普及させることは一企業の努力だけでは膨大な時間が必要となり、そういう意味で、FCVがすでに活用できる環境がある数少ない国として、同じく数少ないFCV市販メーカーであるヒュンダイが日本に進出するメリットは大きいと考えられます。

 新車販売台数という点で、ヒュンダイはほとんどの輸入車ブランドよりも少ない結果となるでしょう。前回の日本市場進出の時と同様、1000台から2000台程度になるのではないかと予想されます。

 しかし、トヨタ「ミライ」やホンダ「クラリティ」の年間販売台数がそれぞれ1000台未満ということを考えると、十分に戦える数字ととらえることが可能です。

 近年では、韓国系のアイドルグループが人気を博しており、とくに若い世代にとって韓国は最も身近な外国のひとつといえます。

 さらに、若い世代は相対的に新しいテクノロジーに対して寛容であり、さらに環境意識も高く、コスト感覚にも敏感です。

 そうした世代をピンポイントに攻めることができれば、ヒュンダイが日本市場で一定の地位を築くのもあながち夢物語ではないのかもしれません。

瓜生洋明

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最終更新:4/19(金) 12:39
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