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世界に「本気で勝負」して、勝つ。19年日本高校選抜サッカーの“申し子”MF岡井「自分がどれだけ伝えられるか」

4/18(木) 5:06配信

ゲキサカ

 本気で勝負し、必ず勝つ――。欧州遠征中の日本高校選抜が17日にドイツ・デュッセルドルフ入り。同日午後に約100分間のトレーニングで守備面を中心としたメニューを行った。日本高校選抜は18日に開幕する第57回デュッセルドルフ国際大会に出場。18日の予選リーグ第1戦で、昨年の決勝で勝利しているボルシアMG(ドイツ)と戦う。

 日本高校選抜の指揮を執る朝岡隆蔵監督(前市立船橋高)は選手たちに期待することについて、「とにかく、勝負して欲しい。勝負するのは相手かも、自分かもしれない。そこは見たい」と語った。欧州に来ただけで成長できる訳でも、経験を積むことができる訳でもない。本気で勝負して、できなければ「本気で悔しがって欲しい」。それが彼らの成長の糧に。朝岡監督から将来、プロや日本代表へ羽ばたくための刺激を与えられてきた選手たちは、強豪との戦いに本気で挑む。

 そのチームの中心にいるのが市立船橋高(千葉)で朝岡監督から3年間指導を受けてきたMF岡井駿典(市立船橋高→中央大)だ。市立船橋は選手権予選決勝で全国準優勝の流通経済大柏高に1-2で敗れ、全国出場を逃している。予選敗退から高校選抜入りを果たした岡井は「選手権に出ていなくて選ばれているのがどういうことか、周りからしたら違うんじゃないかと思われると思うんですけれども、(その声に)プレーで示すしか、優勝に貢献してそこで示すしか無い」という「本気」の覚悟を持って高校選抜に加わり、市立船橋同様に判断力が求められる高校選抜のサッカーの中で中心的存在になっている。

 岡井は市立船橋で下級生時から公式戦を経験し、3年時は主将。朝岡監督は高校選抜チーム結成当初から戦術理解度の高い岡井を「チームの肝」とし、その中心に据えてきた。それに対して、“申し子”の岡井は「市船でその(朝岡監督の)サッカーをやってきたので、そのサッカーを教えられる部分が多い。チームが良くなるには自分がどれだけ伝えられるかが大事かなと思っています」。ただし、当初はなかなか内容も、結果も伴わなかった

 2月のU-18Jリーグ選抜戦、3月の静岡ユース戦といずれも下級生相手にドロー。特に守備がバラバラで岡井は責任を感じていたのだという。「チームとして全くダメでこのままじゃちょっとヤバイなと」。だが、ヤバイと感じたのは他の選手も同じ。チームメートたちの話を聞く姿勢から変わり、理解度が高まった。現在は日に日に内容が向上し、対外試合3連勝でデュッセルドルフ国際ユース大会に臨む。

 チームメートから「24時間冷静な男」と評される岡井は4-3-3システムのアンカーの位置で攻守にチームをサポート。ビルドアップではDFライン中央に入ってボールを動かし、守備時も味方にできた穴をいち早く埋めてバランスを取る。

 15日、16日行われたオランダでの親善試合では、相手のプレッシャーの速さの前にボールを失いかけたシーンもあったという。それだけに、25分ハーフのデュッセルドルフ国際ユース大会ではミスをなくし、その上でバランスを取る部分や左足の展開力といった強みを発揮する意気込みだ。

 市立船橋で3年間指導を受けてきた朝岡監督とともに世界と対峙。「自分がいる3年間で市船がほとんど結果を残せなかった。世界で監督のサッカーを表現したい。最初から飛ばして相手のチームが日本のチームを見てビビるくらいの勢いでやっていきたい。立ち上がりからプレッシャーをかけて相手が気落ちするくらいのプレーがしたいですね」。チームは前日から試合、練習前に全員が肩を組んでの円陣を始めるようになった。4000校以上の高校サッカー部の代表選手たちは、本気モードになってきた。その中で「肝」と言われる岡井は、冷静さを失わずに勝負して、恩師に優勝を贈る。

最終更新:4/18(木) 5:06
ゲキサカ

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