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[MOM600]明治大FW佐藤亮(4年)_サッカーも就活も全力で…伝統受け継ぐ紫紺の新主将

4/18(木) 21:35配信

ゲキサカ

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.14 関東1部L第2節 明治大1-0東洋大 味フィ西]

 リーダーとしての存在感を放っていた。明治大の主将として今季を迎えたFW佐藤亮(4年=FC東京U-18)は後半33分にしっかりとゴール前に詰めて、チームを連勝発進に導く決勝ゴールを奪った。

 主将と言えどレギュラー争いから。選手層の厚い明治大とあって、元U-19日本代表歴を持つ佐藤亮も例外ではない。開幕戦はベンチ入りを果たしたものの、出場機会はなし。キャプテンとしてチームのことを優先するがあまり、自分の特長を出すことが疎かになってしまっていたと反省がある。

 それを気付かせてくれたのは栗田大輔監督の言葉だという。「先週の試合の際にそれを思い出させてくれるような言葉がけをしてくれた。だから今週の入りは誰よりも意識して入りました」。紅白戦などでのアピールにも成功。全日本大学選抜に選ばれるDF中村帆高(4年=日大藤沢高)や、10番MF小柏剛(3年=大宮ユース)がベンチスタートとなる激しいスタメン争いを勝ち抜いた。

「チームが一番苦しい時に声を出したり、走ったりというのは、今季を通して一番やりたいと思っています。少なからず、今日の90分で継続できた。ただ自分のプレーの質の部分であったり、決めきることろは足りない。すべて決めきるだけの選手になりたいなと思います」

 これまで怪我に悩まされることが多かった。2年時には左足首の靭帯を断裂。昨年夏には尿膜管遺残症と診断され、複数回の手術を余儀なくされた。現在は完治し、プレーへの影響もないというが、最終学年になっていろいろな思いが巡っているという。

「自分は怪我が多くて、これからサッカーを続けて行けるのか分からない状況。将来、それでご飯を食べていかないといけない状況になったときに、本当にそれで生きて行けるのかと自問自答を繰り返しています」

 明治大のサッカー部員は基本的に全員が就職活動を行う。「サッカーだけじゃなく、就職活動も全力で」という伝統が受け継がれているからだ。そして日本テレビのアナウンサーになった山本紘之さんなど、卒業生の活躍は多岐にわたる。

 佐藤亮も現在、就職活動真っ只中。飲料メーカーや生命保険会社の入社内定を目指して、部活動と両立させた日々を送っている。感じたのは「自身の未熟さであったり、サッカー界だけでいる狭さ」だという。ただこれはあくまでも人生の選択肢を増やすためのもの。とにかく、結論に悔いを残さないようにと取り組んでいる。

「自分の中では夏くらいまでに決めたいなと思っていますが、どっちに進んでも問題ないと思っています。どっちが正解で、どっちが間違っているかは、これからの自分次第なので。どっちに進んでも悔いがないようにしたいです」

 ただもちろん、自分のサッカーに自信がなくなったわけではない。キャプテンへの立候補も自分のステップアップの糧にしたいと考えたからだ。

 近年、明治大は夏の全国大会である総理大臣杯では4年連続で決勝に進出。2度の日本一と圧倒的な強さを示しているが、リーグ戦は2年連続V逸。圧倒的な強さを見せたかと思えば、下位の大学に敗れたりと、不安定な戦いぶりが課題となっている。

 今年は課題の克服を目標のひとつに掲げる。「今年はコミュニケーションが多い分、上手くいかない時の修正は常に意識しています。今は1-0で勝ち続けていますけど、それにおごる選手が一人もいない。いい意味で危機感を持ち続けながら、不安にならずに出来ている。これを継続していければいいなと思います」。伝統ある紫紺軍団の新主将は、一年間を全力で駆け抜ける。

最終更新:4/18(木) 21:35
ゲキサカ

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