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弱い立場の人を狙い、つけこむ卑劣なセクハラ 教育実習、選挙活動、就活中にも…

4/19(金) 7:12配信

47NEWS

 息をのみ、天を仰ぐ。これほどひどいのか―。日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)主催の「いま、つながろう セクハラのない社会へ」が4月15日、衆院第1議員会館で開かれた。教育や介護、政治の現場で、就職活動の中で、セクシュアルハラスメントが日常的に起きている。職種を超えた十数人が報告した被害実態を聞き、セクハラは弱い立場の人を狙い、つけこむ行為だと改めて感じた。その卑劣さ、醜悪さに、何度も打ちのめされそうになった。(共同通信=田村文)

  「教育実習を受けさせてほしいと学校に依頼にいった学生が、校長から性関係を迫られ、受け入れれば実習をさせてやると言われた。職員室での発言で、多くの先生が聞いていたはずなのに、みな知らんふりをした。学生は別の学校で実習を受けて教育免許を取ったが、採用試験は受けなかった。教員になる夢を諦めたのです」

 川村学園女子大教授の内海﨑貴子さんの報告は、衝撃的な話から始まった。この訴えを受けて“実習セクハラ”の実態調査をした結果、あらゆる時期、あらゆる場面で起きていた。実習期間中、事前ガイダンスや事後指導のとき、飲み会やSNS…。「実習生と指導教員は強力な権力関係にあり、教員側の加害者意識が低い」。そう内海﨑さんは分析する。

 ▽候補を襲う票ハラ

 “票ハラ”という言葉も飛び出した。女性議員に対する男性有権者によるハラスメントのことだ。昨年2月、東京都の町田市議選で初当選した東友美さん。「ふつうの会社員」だった東さんが街頭に立ったとき、どんなことが起きたのか。

 男性通行人と握手をすると、手をなでまわされる。手がどんどん上に滑ってきて脇まで触られる。酔っ払いに抱きつかれる。当選後、男性支援者と喫茶店で会った際には数十分間、罵声を浴びせられた。

 夜中の電話で「今からおれのところに来ないと、支援をやめるぞ」と言われたり、知らない男性に呼び止められて性体験を聞かされたり。フェイスブックでは、男性からの友達申請が毎日100件を超え、出会い目的のメッセージが頻繁に届いた。

 「議員という立場上、全てをチェックしなければならない。議員は有権者をむげにできません。それにつけ込んでくる。身体的なセクハラのほか、誹謗中傷も多い。しつこくメールを送ってきて、精神的な支配下に置こうとする傾向もある。議員になって2カ月後、急性膵炎を発症しました。多くの地方議員には秘書がいません。一人で対応しなければならない」

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最終更新:4/19(金) 10:44
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