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のら猫カンボジアをゆく~従軍記者カメラマンの足跡をたどって~(中)

4/19(金) 17:42配信

47NEWS

 

 我々は一路チケットセンターへ。

 世界遺産でもあるアンコール遺跡を見るのは無料ではない。

 入場パスを購入しないと遺跡群のある区域には入れないのだ。

 

 まだ朝早いし、すいているだろうと甘く見た。

 いくつもある窓口は、どこも長蛇の列。こんなに朝早くから多くのひとびとが集まるアンコール遺跡、恐るべし。

 

 私は1日券を購入。37ドルとかなり高価だ。

 ドルやリエル(現地通貨)のほか、クレジットカードやユニオンペイなどでの支払いも可能。

 寝ぼけ顔のままで写真を撮られ、あっという間に「入場パス」がプリントされて、いざ出陣。

 

  ホテルからチケットセンターを経由したものの、シェムリアップ市街地からアンコールワットは7キロくらいと案外近い。

 たくさんのトゥクトゥク野郎たちがアンコールワット入り口に横付け。

 

 ここからは自分の足で歩く。

 外はまだ暗い。

 暗闇の中、密林をみんな一斉に同じ方向へ歩いている。

 遺跡は堀に囲まれていて、長い橋がかかっていた。これは工事用の浮き橋で、歩いていると足がおぼつかない。

 ふわふわと暗闇の中を別世界に運ばれてゆく気分だった。

 

 アンコールワットは、東西約1・5キロ、南北約1・3キロ。

 結構長い。西塔門をくぐると、東の空が白ばみはじめ、いよいよそれらしい建物らしき遺跡が見えてきた。

 なんだろう、このなんとも言えぬ穏やかで平和な感じ。

 

 朝日を眺めるためなのか、皆が鈴なりになって遺跡の石積みに座っている。

 こんな場所に腰を下ろして朝日を拝むなんて、予想もしていなかった。

 なんて素晴らしい世界!

  

 そこで日の出の時刻まで待つ。

 大勢のひとびとが同じ方角を向きながら、思い思いに好きな場所に座って日の出を待っているこの情景。

 遥か昔から宇宙と交信し続けている特別な場所といった雰囲気が漂っている。

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最終更新:4/19(金) 18:02
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