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MSYS、試作からダイレクト製造まで可能なDesktop Metalの金属3Dプリンタを訴求

4/19(金) 8:40配信

MONOist

 丸紅情報システムズ(MSYS)は「INTERMOLD 2019(第30回金型加工技術展)/金型展2019」(会期:2019年4月17~20日、会場:東京ビッグサイト 青海展示場)で、初期投資が少なく、オフィス環境でも使えるDesktop Metalの金属3Dプリンタ「Studioシステム+」を用いた造形デモンストレーションを披露した。

金属3Dプリンタ「Studioシステム+」で造形したサンプル

 同システムは金属3Dプリンタの他、材料に含まれるバインダー(結合樹脂剤)の脱脂を行うデバインダーステーション、高温加熱して金属粉末を溶融結合し、焼結体を作るファーネス(焼結炉)の3つの機器で構成される。展示会場では、そのうち金属3Dプリンタによる造形の様子を実演していた。

 金属3Dプリンタは、金属粉末射出成形法(MIM:Metal Injection Molding)の技術を応用し、金属粉末と熱可塑性のバインダーを混合した棒状の固形材料を、FDM方式(熱溶解積層法)により造形する。造形物とサポート部の接地部分には、別のプリントヘッドから出力されるセラミックのサポート材が用いられる。造形エリアは289×189×195mmで、最小積層ピッチは50μmである。

 造形が完了したらデバインダーステーションで脱脂処理を行う。脱脂に使用する専用の溶剤は自動で充填(じゅうてん)および排出されるため、ユーザーは溶剤に触ることなく脱脂作業が行える。そして、脱脂が完了した造形品をファーネスに入れて、焼結処理を行う。造形モデル全体を同時に焼結処理できるため、均質な組織の金属部品が作れるという。

 造形、脱脂、焼結の一連の工程は、専用ソフトウェア「Fabricate」で一括管理され、造形方向や個数の設定、造形内部の充填密度の調整、サポートの自動設計、脱脂および焼結条件の自動設定などが行える。「通常、焼結処理を行うと、実際の3Dモデルのサイズから20%程度収縮してしまう。しかし、このシステムでは専用ソフトウェアがあらかじめ焼結後の収縮率を計算し、自動補正してくれるため、元の3Dモデルと同じサイズの造形物を手にすることができる」(同社説明員)。

 同システムの販売開始時期は2019年7月ころを予定しており、標準構成のシステム一式(金属3Dプリンタ×1台、デバインダーステーション×1台、ファーネス×1台)の販売価格は4500万円程度。ターゲットユーザーについて、同社説明員は「まずは部品加工メーカーへの提案を視野に入れており、パーツ試作のみならず、最終製品のダイレクト製造などにも活用いただける」と述べる。

MONOist

最終更新:4/19(金) 8:40
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