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TDKの1kWクラス無線給電システム、小型高効率でAGVに最適

4/19(金) 10:40配信

MONOist

 TDKは、「TECHNO-FRONTIER 2019(テクノフロンティア)」(2018年4月17~19日、千葉・幕張メッセ)に出展し、伝送電力1kWクラスのワイヤレス給電システム「WPX1000」を初めて展示した。同製品は無人搬送車(AGV)や産業用ロボットなど、バッテリーを搭載する産業用機械の電源用途を想定する。

システムの仕様(クリックで拡大) 出典:TDK

 WPX1000は磁界共鳴方式を採用し、電界結合方式や電磁誘導方式を採用する他のワイヤレス給電システムよりも給電可能範囲を広げたことがメリットだ。同製品の給電可能なコイル間距離は最大40mmで、長辺方向のずれも±±30mmまで許容。また、バッテリーの最適な充電を可能とする定電流定電圧制御も実装し、AGVなど移動装置における充電時の信頼性を高めた。

 また、同製品は受電側装置を小型化し、かつ送電側と受電側コイルユニットをIP65対応の防じん防水構造とした。これにより、受電側装置を搭載した機器の性能面におけるデメリットを削減するとともに、機器の防じん防水設計も容易になるという。

 同製品の入力電圧範囲は170~265VAC、出力電圧範囲は22.0~29.1VDC。最大で33Aの電流出力に対応する。230VAC入力時のシステム効率(Typ.)は75%だ。TDKラムダ担当者は同製品について「効率が最大で80%に達するときもあるなど、ワイヤレス給電の中では高効率なシステムになるのではないか」と語る。

 同製品はTDKラムダが販売を行い、AGVメーカーやAGV一体型の産業用ロボットを開発するロボットメーカーに対して提案活動を進める考えだ。また、「この領域ではロボットSIerも力を持っているので、彼らと協業することも検討したい」(同社担当者)とした。

 価格はオープンプライスで2019年4月から受注を開始し、同年7月の量産開始を目指す。販売目標は「送信側機器と受信側機器を合わせ、5年後に年間1万台」(同)を掲げている。

MONOist

最終更新:4/19(金) 10:40
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