ここから本文です

【特集】神戸中3女子自殺 隠され続けた「いじめを示すメモ」...真実を知りたかった母親の想いは

4/19(金) 15:35配信

MBSニュース

3年前、神戸市で中学3年の女子生徒が自殺した問題で、4月16日、再調査委員会が、いじめが自殺の要因だったとする報告書をまとめました。最初に調査を行った第三者委員会は「自殺との因果関係は不明」という結論でしたが、これを覆す内容となりました。3年近くにわたって娘を死に至らしめた真実にたどり着きたいと願ってきた母親の想いとは…

「辛かったが、知りたい」

「(描かれたのは)中2やと思うんです。2、3歳の頃から絵を描くのが大好きで」(女子生徒の母親)

やさしく微笑む少女の絵、中学2年生の時に描かれた自画像だ。少女はこの絵を描いた翌年、自ら命を絶った。2016年10月6日、神戸市垂水区の川で市立中学3年の女子生徒が遺体で見つかった。

「何回も校長先生とか担任の先生とかに聞いたんですが、何もわからない、気づかなかったと。話を生徒の方から聞かせてもらったり、娘の辛かった学校生活の話を聞くことは本当に辛かったですし、でもそれでも知りたかった」(女子生徒の母親)

自殺の4日後、母親は仲が良かった複数の同級生から「学校でいじめがあった」と伝えられた。

「悪口を広められる、服装が気持ち悪いとか顔面凶器なんていうあだ名とか、それを聞こえるように男子生徒が言っていたと」(女子生徒の母親)

このあと、神戸市教育委員会はいじめを調査する第三者委員会を設置したが、そのメンバーは教育委員会の付属機関から集められ、いわば身内で作られた組織だった。そして自殺から10か月後のおととし8月、第三者委員会は、いじめがあったことは認めたものの、「自殺の直接の要因ではない」と結論付けた。この報告書を受け取った母親は…

「この報告書を受け入れられないです。多くの同級生が聞き取りに応じてくれたりしたのに、それがちゃんといかされてない」(女子生徒の母親 ※当時)

隠蔽されたメモ 市教委幹部が当時の校長に指示

ところがその後、あってはならない事実が判明する。実は学校も自殺の直後、複数の同級生から聞き取ったメモを作成していた。メモにはいじめに関する内容が記されていたが、学校側はこのメモの存在を隠蔽するため、開示を求める母親に対して「メモは破棄した」と嘘をついていたことがわかったのだ。

「ご遺族に対しまして『メモが存在しない』という虚偽の報告説明をしていた。メモの存在を隠蔽したものとして非難を免れない」(神戸市教育委員会 長田淳教育長/去年6月)

調査した弁護士の報告書によると、教育委員会の幹部である首席指導主事が当時の校長に対し、メモの存在を遺族に告げないよう指示したという。

「そのようなメモを今さら出すことはできない。先生、腹くくって下さい」(隠蔽問題を調査した報告書より)

首席指導主事は市教委の窓口として母親と向き合っていた人物だ。なぜ隠蔽を指示したのか、不祥事が発覚した直後に本人を直撃した。

Q.メモの件なんですが、せめてひと言、遺族と亡くなられた生徒にひと言いただけませんか?
「…」(首席指導主事/去年6月)

何度問いかけても答えは返ってこなかった。首席指導主事は今年1月に停職3か月の処分を受けたが、4月から復職しているという。

1/2ページ

最終更新:4/22(月) 13:26
MBSニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事