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就活セクハラ被害にあったらどうする? 学生のギモンと不安に弁護士のアドバイスは

4/19(金) 12:11配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

Q被害後に送った「お礼メール」、不利になる?

一方で、権力関係や選考中ということもあり、被害にあった翌日でも「昨日はありがとうございました」などの「お礼のメール」を送ってしまった、こうしたものは不利にならないのか、と心配する声もあった。

「これは労働者のセクハラ相談でも多いです。確かに裁判ではこうしたものを元に『同意があったのでしょう』という方向に使われることもあります。ですが1997年の横浜セクハラ事件高裁判決をきっかけに、被害者が職場の上下関係などを考慮して迎合的な態度を取ることが知られるようになり、司法判断も少しずつですが、変わりつつあります。 たとえ相手にはお礼のメールを送っていても本当は意に反する行為であった場合は、自分でメモや日記に記すだけではなく、できれば家族や友人にもそれをシェアしておいてください。 セクハラ行為が原因で体調がすぐれず病院に行った場合は、そのカルテも警察や裁判に提出できる記録になります」(谷村さん)

横浜セクハラ事件:男性上司が女性社員に無理矢理キスをしたり、身体を密着し指を股間に入れる等をし、被害女性が会社を訴えてからは仕事をさせないなど嫌がらせを行って退職に追い込んだとして、女性が男性と会社に慰謝料500万円と弁護士費用を請求した。 横浜地裁は抵抗して逃げなかったことなどを理由に女性の訴えを棄却したが、東京高裁はアメリカにおける強姦被害者の対処行動についての研究などに基づいて訴えの一部を認め、女性が勝訴した。

Q匿名でのやり取りも証拠になる?

匿名で利用できるOB訪問マッチングアプリを通じて知り合い、ニックネームで登録するLINEで連絡を取り合い、名刺ももらえないまま被害にあった学生もいた。

「LINEなど匿名で利用できるものも証拠になるので、消さないでください。捜査機関を通じて(運営会社に)情報開示を求めることができます」(谷村さん)

就活セクハラの被害にあった学生の保護、そしてどうすれば被害を防げるのか。学生に自衛を求めるのではなく、社会全体で考えていく必要があるだろう。

(文・竹下郁子)

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最終更新:4/19(金) 12:11
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