ここから本文です

日系社会の遺産調査50(終) レシフェ市の移民100周年記念碑

4/19(金) 7:11配信

サンパウロ新聞

 ペルナンブコ州レシフェ市ピーナ区のアントニオ・デ・ゴエス通りと同州道9号線が交差する位置にある広場に、移民100周年記念碑が建立されている。2008年にレシフェ日本文化協会が主導した同周年実行委員会の同地移民100周年記念事業によるもの。

 移民100周年目の「移民の日(6月18日)」に建立された同碑は、サンパウロの同周年実行委員会で作成されたロゴ・マークをデザインに用いている。

 同碑の裏に取り付けられた記念プレートには、ジョアン・パウロ・リマ・シルバ同市長、在レシフェ日本国総領事館の渡邉利夫総領事(ともに当時)の名前が明示され、ペルナンブコの人々から、日本人移民への感謝を表す文言が刻まれている。

 落成式には、シルバ同市長ら数十人が出席し、記念事業に花を添えた。

 建立のための費用は、同協会が主催する焼きそば会や郷土料理のフェイジョアーダ会で上げた利益をもとに、同市近郊に拠点を構える武蔵精密からも支援を受けている。

 現在は同市が管理を行っているが、幹線道路に挟まれる立地条件の下、排気ガスなどで汚れているのも事実。同市在住の日本人からは「大分汚れてきている。定期的にきれいにしてほしい」と同市に求める声が聞かれた。

     ◎    ◎

 全伯には数え切れない程、日系社会が残した遺産が点在しているが、本連載では50カ所を扱うに留まった。当時を知る人の証言のみが、遺産の記録となることも多々あった。人目にふれず、今では存在すら忘れられている遺産も、全伯に多数あるはずだ。本連載を機に、日系社会史の一場面を残す遺産の記録・保存への関心が高まることが望まれる。(おわり)【戸田和敬】

サンパウロ新聞

最終更新:4/19(金) 7:11
サンパウロ新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事