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開校100周年の大学 展示会で日本統治時代からの歴史を回顧/台湾

4/20(土) 19:23配信

中央社フォーカス台湾

(台中 20日 中央社)今年で設立100周年を迎えた中部・台中市の中興大学で、日本統治時代から始まった学校の歩みを振り返る展示会が開催されている。同大ゆかりの日本人が紹介されるほか、昭和初期の卒業アルバムなど貴重な文物の展示もある。開校記念日にあたる18日には開会式が行われ、薛富盛学長が、同展を通じて大勢の人々に同大の歴史と発展の軌跡を知ってもらいたいと来場を呼び掛けた。

同大の前身は1919年4月18日に旧総督府庁舎(現台北中山堂)に設立された「台湾総督府農林専門学校」。1928年に台北帝国大学(現台湾大学)に移管され、「台北帝国大学附属農林専門部」と改名。1943年には台北帝大から分離し、台中に移転して「台湾総督府台中農林専門学校」となった。戦後は中華民国政府に接収され、1961年に台湾省立の総合大学に昇格して「中興大学」と改称。1971年に国立大となり現在に至る。

展示会では学校の歴史や校舎の変遷などのほか、台湾でコメの改良に取り組み、台湾米(蓬莱米)の父と称された磯永吉や、イネの遺伝育種学研究の第一人者として戦後も台湾にとどまって研究を続けた岡彦一など、かつて同大で教えた日本人の功績などを紹介する。

展示物で注目を集めるのは、台北帝大附属農林専門部第1期生の卒業アルバムの復刻版。同大が所有する日本統治時代の卒業アルバムは3冊のみで、史料としての価値が高いという。このほか、当時の官報や学生の手書き論文、学校史をまとめた書籍なども展示される。

4月30日までの開催。歴史的にゆかりの深い台湾大でも4月25~6月30日の日程で同大の歴史をたどる展示会が行われる予定。

(趙麗妍/編集:塚越西穂)

最終更新:4/20(土) 19:23
中央社フォーカス台湾

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