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朝河博士の顕彰広く 団体連絡会議が今年度計画発表

4/20(土) 9:40配信

福島民報

 二本松市出身の世界的歴史学者、朝河貫一博士の功績顕彰へ向けた関係団体の第一回連絡会議は十九日、福島市の県立図書館で開かれた。昨年の朝河博士没後七十年記念事業の成果を踏まえ、各団体が連携し、さらに活動を盛り上げると申し合わせた。

 朝河貫一博士顕彰協会、朝河貫一学術協会、県教委、県立図書館、二本松市、郡山市、福島市立子山地区の代表ら十五人が出席した。顕彰協会の矢吹晋代表理事が「朝河博士の歴史学についてさらに議論を深めたい」とあいさつし、各団体の今年度の活動計画が発表された。

 県立図書館は六月三十日に講演会を開く。学術協会の甚野尚志早稲田大文学学術院教授(福島市出身)が功績を紹介し、博士の行動や精神から福島県の未来について考える。

 二本松市は「市民の翼」として今夏、三保恵一市長を団長に市民を米国に派遣する。

 八月には福島市で、顕彰協会と学術協会によるシンポジウムを繰り広げる。朝河博士の歴史学について改めて評価する。

 連絡会議は年二回の開催とし、次回は秋に開く。福島民報社から芳見弘一専務・編集主幹がオブザーバーとして出席した。

■「ゆかりの地」福島・立子山

 福島市立子山地区の住民有志はNPO法人「地域のみんなのチカラ」を設立する。立子山地区で幼少期を過ごした朝河貫一博士の顕彰を重点活動に掲げた。NPO設立を市に申請しており、夏にも認証される見通し。

 博士の没後七十年の昨年、地元住民らで実行委員会を組織し、記念講演会を開いた。今回、実行委員会のメンバーが中心となりNPO設立に動いた。今年度は博士の偉業を学んでもらう組織をつくり、来年度に専門家らを招いた講演会を予定している。住民同士の交流の輪を広げようと、活動計画に学校周辺の清掃や親睦会開催などを盛り込んだ。

 設立発起人会を立子山多目的集会所で開き、発起人代表で理事長予定者の朝倉鉄哉さんは「住民が知恵を出し合い活動したい」と話した。

 甚野尚志早稲田大文学学術院教授は「立子山が朝河貫一のような世界的学者を生んだ土地であることを再認識する必要がある。博士の偉業を世界に知らせることが重要」としている。

 博士は二本松藩士の朝河正澄の子として生まれ、父の立子山尋常小校長就任に伴い、立子山で少年時代を過ごした。県尋常中(現安積高)から東京専門学校(現早稲田大)に進んだ。渡米しエール大などで勉学に励み、歴史学者になった。

最終更新:4/20(土) 9:40
福島民報

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