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羽生結弦、令和への誓い 4回転半世界初成功へ

4/21(日) 6:03配信

スポーツ報知

 フィギュアスケート男子で66年ぶりの五輪連覇を達成した羽生結弦(24)=ANA=の活躍をたたえるために地元の仙台市が設置するモニュメントのデザイン発表式が20日、市内で開かれた。平成の時代に数々の伝説を刻んだ五輪王者は、来たる令和への誓いに世界初の4回転半ジャンプの成功を挙げた。「夢じゃなく、挑戦するべきもの」と力強く語った。

 黒いスーツに桜色のネクタイを身にまとった羽生が、2万113件の申し込みから抽選で選ばれた600人の前で令和への誓いをたてた。「4回転半に挑戦したいという気持ちはすごく強い。これから戦っていくうえで、自分の武器となる何かをさらに付け加えないといけないという義務感がすごくある。令和に向けて頑張っていきたい」。来季へ思いを新たにした。

 幼少期の恩師、都築章一郎氏から「アクセルは王様のジャンプ」と指導を受けてきた。アクセルにかける熱量は人一倍。1年前までは4回転半は「夢」だったが、今は違う。「夢じゃなくて習得してマスターしたいもの。挑戦するべきものみたいなものに思えている。4回転半を初めて公式試合できれいに決める人になりたい」。今季中の4回転半挑戦を目指していたが、11月に右足首の故障に見舞われた。来季こそ、世界初の大技を競技会で成功させる。

 17年4月に設置されたモニュメント第一弾はソチ五輪ショートプログラム「パリの散歩道」のフィニッシュポーズだった。今回は平昌五輪のフリー「SEIMEI」の冒頭ポーズが採用された。高さ2・3メートル、幅1・6メートルで、等身大の羽生の姿が描かれている。「写真からそのまま使われているという点を、すごく気に入っている。自分は滑っている瞬間が一番『羽生結弦』になれているなと思うので」。発表会の最中に「SEIMEI」ポーズを披露し、会場を沸かせた。

 東日本大震災からの復興はいつも頭にある。「ノートルダム大聖堂の火災でも多くの人が募金をして修理に向けて動いている。一人一人の力は小さなものだが、集まれば復興につながっていく。このモニュメントがきっかけになって多くの人に仙台に足を運んでいただければ」。仙台市議会議長の斉藤範夫氏は「凜々(りり)しい姿は伊達の若武者のよう。いつも、どんな時もふるさと仙台に思いを寄せてくれるあなたの優しさを私たちは忘れません」と感謝した。(高木 恵)

 ◆羽生に聞く

 ―モニュメントの感想。

 「2連覇して2枚分の活躍をできたということは、すごく誇らしいこと。自分の演技はあの場所でしかなかったかもしれないが、それがちゃんと形としてずっと残る。五輪の金メダルは特別なものだったんだなと改めて感じた。荒川(静香)さんの隣に自分が2人並ぶっていうのが恐縮」

 ―見所は。

 「ソチ五輪から平昌五輪に向けて(スケート靴の)ブレードの色が変わったりとか、そういう細かいところまで繊細に作られている。顔の表情や細かいところも見て頂けたら」

 ―子供たちに一言。

 「とにかく夢を持って、夢がなかったら目標を作って、そのまま純粋な自分の気持ちを忘れずに。昨日の自分、未来の自分が見た時に『あ、これはだめだったな』って思うようなことではなく、いつどこで自分が見ても気持ち良く思えるような自分を目指してほしい」

 ◆フィギュアスケート男子の4回転ジャンプ トウループ、サルコー、ルッツ、フリップ、ループ、アクセルの6種類。国際スケート連盟(ISU)公認大会での初成功はトウループは1988年カート・ブラウニング(カナダ)、サルコーは98年ティモシー・ゲーブル(米国)、ルッツは2011年ブランドン・ムロズ(米国)、フリップは16年宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=、ループは16年羽生。世界選手権連覇のネーサン・チェン(19)=米国=はアクセルを除く5種類の4回転を決めた初めての選手。羽生はアクセル、フリップ以外を成功済み。宇野は来季へ5回転トウループの練習を視野に入れている。

最終更新:4/21(日) 6:03
スポーツ報知

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