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英で発見の鉄器時代の人骨、儀式のいけにえか 研究

4/20(土) 11:07配信

The Telegraph

【記者:Sarah Knapton】, science editor
 英オックスフォードシャーのワンテージにほど近いチルドリー・ウォレンでこのほど、鉄器時代の人骨26体が見つかった。考古学者らは、何らかの儀式でいけにえにされた人々である可能性が高いとみている。

 複数の穴に収められていた人骨は、新たな水道管の敷設工事の際に見つかった。住居跡や動物の死骸、さらには器や刃物、飾りのついたくしなどの生活用品も発見されている。

 出土した骨や遺物は、古代ローマ人が英国に侵入する前の時代のもので、その年代は今から約3000年前までさかのぼる。現場近くの丘には「アフィントン・ホワイト・ホース」と呼ばれる古い地上絵があり、これと見つかった骨との間に何らかの関係性があっても不思議ではない。

 またこの時代には、遺体を屋外に放置して自然に分解させたり、動物に食べさせたりする「鳥葬」が広く行われていた。そのため、当時の埋葬地跡はほぼ残っていない。

 しかし、今回発見されたのは複数の小さな穴に埋められた人骨だ。そのことから、これらの人々が何らかの儀式の一部もしくはいけにえにされた可能性が見えてくる。

 今回、英水道会社テムズ・ウォーターの依頼で発掘作業に当たったのは、主に考古学的調査を請け負う「コッツウォルズ・アーキオロジー」。同社のニール・ホロブルック最高責任者は「テムズ・ウォーターの新しい水道管網のおかげで、これまで知られていなかった数多くの遺跡を調べることができた」と話す。

「中でも、チルドリー・ウォレンで見つかった鉄器時代の遺物に関しては、古代ローマに征服される以前のオックスフォードシャーでの暮らしや信仰、儀式などを垣間見ることができるため、特に興味深い」

 鉄器時代におけるこうした穴の中の埋葬儀式は、これまでの研究でもいくつか確認されている。そして、その多くのケースでは、遺骸が数年後に掘り起こされていたとされる。

 他方で、イングランド北西部チェシャーのウィルムズロー近くにある湿地で見つかった「リンドウマン」として知られる人骨についても、考古学者らの間ではいけにえにされた人物と考えられている。リンドウマンは、撲殺され喉をかき切られる直前に、聖なる植物とされたヤドリギを食べた痕跡が確認されている。

 英南部デーンベリーや南西部サウスキャドバリーにある鉄器時代のヒルフォート(土塁の一種)でも、その土台部分で人骨が発見されている。これらについては、ヒルフォート建設前にささげられたいけにえだったと考えられている。

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最終更新:4/20(土) 11:07
The Telegraph

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