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幼保無償化 3~5歳給食費も対象に 保育団体が署名実施 政府方針は「流れに逆行」

4/20(土) 6:02配信

上毛新聞

 10月に始まる幼児教育・保育の無償化で、3~5歳児の給食費は無償化対象から外れ、各家庭から実費徴収される。世帯収入に応じて設定される利用料と異なり、一定額を徴収する給食費は低所得世帯にとって負担感が強まるため、保育関係者は「無償化の理念に反する」などと反発。群馬県内17保育園や保護者でつくる県保育問題連絡会は署名活動を実施し、給食の公費負担の必要性を訴えている。

◎政府は主食も副食も実費で統一

 3~5歳児の場合、保育所では主食(ご飯、パン)は実費負担で、副食は利用料に含んでいる。これに対し、幼稚園はいずれも実費負担のため、利用料が無償になると不公平が生まれると指摘されていた。このため政府は、主食も副食も共に実費とすることで、給食の扱いを統一する。

 この方針に対し、同連絡会の平石美奈会長は「給食は保育の一環。県内では学校給食を無償化している自治体もある中で、流れに逆行している」と強調する。昨年11月~今年3月にかけて「幼稚園を含め、給食費を無償化の対象に」などと求める署名活動を行い、約6000人分を集めて全国組織に提出した。

 同連絡会に加盟するおひさま倉賀野保育園(高崎市)は、法定の人数より多く給食担当者を配置し、食物アレルギーなどにきめ細かく対応してきた。清水房江園長は「価格設定や、滞納にどう対応するかが悩ましい。これまでと同じ対応ができなくなる恐れもある」と懸念を示した。

 厚生労働省が昨年、全国の保育施設を対象に実施した調査で、3~5歳児の給食費は平均月5423円だった。長男(3)が保育園に通い、第2子を妊娠中の母親(34)=伊勢崎市=は「いくらかの負担は仕方ないが、小学校の給食費より高くなるとしたら疑問を感じる」と指摘する。

 保育園児の長男(1)を育てる母親(37)=吉岡町=も「弁当を作るのは大変なので、給食費を支払うのは仕方ない。ただ、負担に思う人もいるのではないか」と語った。

最終更新:4/20(土) 8:07
上毛新聞

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