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【マザーズ】“特別養子縁組”という選択 「中絶はできない」悩んだ末の選択

4/20(土) 9:00配信

中京テレビNEWS

 1年間の出生数が100万人を割り、少子化への急坂を転げ落ちている日本。一方で生後間もない0歳児が死亡する児童虐待や、育児放棄が相次ぐという矛盾を抱えています。

 予期しない妊娠で生まれてくる子どもたちを保護するため、「特別養子縁組」という制度が約30年前につくられました。生みの親から育ての親へとリレーされる小さな命。その決断の背景には、様々な葛藤や苦悩がありました。その当事者たちが描く、親子それぞれの“幸せ”とは…?
(※この記事は2018年10月に連載した記事と同じものです。)

「やっぱり中絶はできない」予期しない妊娠に直面した女性

 予期しない妊娠に直面したとき、あなたはどんな選択をするでしょうか。

 厚生労働省のデータによると、1年間に行われる人工妊娠中絶の件数は16万8015件(平成28年度)。「育てられない」多くの命がある、残酷な現状です。

 その一方で、「中絶はできない」と揺らぐ女性たちもいます。

 美沙さん(仮名)、23歳。同棲する彼との子を妊娠して7か月。2人は結婚するつもりはなく、一時は中絶も考えました。

 「彼からはもうおろして(中絶して)欲しいと何回も言われました。毎週お腹の赤ちゃんの写真を見るたびに、やっぱり中絶はできないと思って。無責任と言われたら反論はできないです」

「育てられない」でも「産みたい」 母親の選択

 まもなく出産を迎える美沙さんは、愛知県名古屋市内の民間団体、ライフホープネットワークで暮らしていました。予期しない妊娠をした女性を支援する団体で、中絶か出産かで悩む女性たちから年間100件以上の相談が寄せられます。

 運営するのは、アメリカ人のキリスト教宣教師シンシアさんと、日本人のスタッフです。シンシアさんは話します。

 「まだ生まれていない赤ちゃんたちが一番弱いものでしょう?(赤ちゃんは)自分のために何もできないから、赤ちゃんを守る事が当たり前だと思う」

 妊娠した子を中絶するか、産むか。悩んだ末、美沙さんは“特別養子縁組”という制度を知り、産むことを選択しました。

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最終更新:4/20(土) 9:00
中京テレビNEWS

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