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金魚の養殖が「江戸川区」で盛んな理由

4/20(土) 11:00配信

アーバン ライフ メトロ

金魚すくいが大人気

 江戸川区で毎年夏に開催されている「江戸川区特産金魚まつり」。同区の地場産業である金魚養殖のアピールを目的としたイベントで、2019年は7月20日(土)と21日(日)に開催予定です。

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 2018年は、会場となった行船(ぎょうせん)公園(江戸川区北葛西)で、区内の金魚養殖業者が加入する東京都淡水魚養殖漁業協同組合が金魚の即売会を開催したほか、金魚すくいや地元農産物の販売なども行われ、多くの親子連れなどでにぎわいました。江戸川区によると、2日間で4万5千人が来場したといいます。

 なかでも金魚すくいは特に人気で、2日目はイベント開始の1時間以上前から多くの人たちが列を作り、オープンと同時に金魚の入った各ブースへと駆け込んでいました。

年間5万匹の高級金魚を生産

 そもそも、江戸川区ではなぜ金魚の養殖が行われているのでしょうか。

 同区によると、江戸時代の中ごろ、江戸の城下町で金魚が人気になったのがその始まりで、当時の養殖は街の中心部で行われていたといいます。
 
 その後、時代は明治へ。養殖の中心は東に移動し、本所(現・墨田区)と深川(現・江東区)となりましたが、金魚の需要はさらに高まり、さらに東となる亀戸、大島、砂町方面へ移ります。しかし、1923(大正12)年9月の関東大震災以降、砂町の一帯が工業化したため、広い土地と良い水質を求めて江戸川区に移り、現在に至っているそうです。

 江戸川区によると、金魚の養殖は戦後ふたたび盛んになり、海外へも輸出するようになったとのこと。この時期には区内の大規模養殖家が復活し、区外の養殖業者がほとんど卸専門となったことにより、江戸川区は全国でも有数の金魚生産地に。

「昭和30年代からの都市化によって、区内の養殖業者が他県へ移転したり、転廃業するなどしていますが、毎年開催されている日本観賞魚フェアにおいて居並ぶ競合魚の前で見事、農林水産大臣賞を獲得するなど江戸川区の伝統は今でも脈々と息づいています」(江戸川区)

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最終更新:4/20(土) 11:00
アーバン ライフ メトロ

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