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兵庫・西宮で、絵師・呉春とその一派「四条派」の展覧会

4/20(土) 6:00配信

Lmaga.jp

江戸時代中期に生まれた日本絵画の一派「四条派」。その成立から発展の過程をたどる展覧会「四条派への道」が、「西宮市大谷記念美術館」(兵庫県西宮市)で開催中だ。

【写真】江戸時代中期に生まれた日本絵画の一派「四条派」の祖・呉春の繊細な作品

四条派は呉春(1752~1811)を祖とし、彼と門弟たちが京の四条通周辺に居住していたことからその名が付けられた。呉春は最初、与謝蕪村に師事し、蕪村の画風を模倣していた。しかし、摂津国池田に転居した時代に独自の発展を遂げ、京に戻ってからは円山応挙の影響のもとで新境地を開いている。四条派の影響は近代以降も続き、現代の京都画壇にもその流れを汲む画家がいるほどだ。

本展は全4章で構成される。まず第1章では呉春の画風の変遷をたどり、初期から晩年までの作品を展観。第2章で同時代の円山応挙の弟子、源琦、山口素絢、吉村孝敬を紹介し、呉春との違いを見くらべる。第3章では呉春の卓越した弟子たち、松村景文、岡本豊彦、柴田義堂の作品から四条派が発展していく兆しを捉え、最後の第4章では大坂で活躍した西山芳園、上田公長らの作品を通して四条派の広がりを検証する。

与謝蕪村の愛弟子で、円山応挙が一目置く存在だったという呉春。本展は、彼と弟子たちが発展させた四条派の道筋を知る絶好の機会となるだろう。期間は5月12日まで(会期中に一部展示替えあり)、料金は一般800円。

文/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:4/20(土) 6:00
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