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映画から見える「児童婚」のリアル、11歳で結婚した監督

4/20(土) 18:00配信

Lmaga.jp

アラビア半島の南端にある国・イエメンでは、結婚できる最低年齢が決められておらず、10歳前後の女の子と成人男性を結婚させる「児童婚」の習慣が残る。

【写真】11歳で結婚した経験をもつハディージャ・アル・サラーミー監督

心身が未発達の子どもが結婚するのはさまざまな問題があるが、そのリアルを描いた映画『わたしはヌジューム、10歳で離婚した』が、神戸でGWに開催する『イスラーム映画祭4』で上映される。

この作品を監督したハディージャ・アル・サラーミー氏は、自身も11歳で結婚させられた経験をもつ。とはいえ児童婚を一方的に批判するのではなく、教育を受けずに「そういうものだ」と思い込む男性にも焦点を当てるなど、さまざまな角度から問題を浮かび上がらせる。本作は、イエメン人監督が制作をすべてイエメンでおこなった初の作品だ。

映画祭を主催する藤本高之さんは、「児童婚というとなじみがなく、『途上国だから』『宗教だから』と片付けてしまいがち。しかし、結婚できる年齢に男女で2歳の差がある日本も『女性は早くお嫁に』の考えが残っているとはいえないでしょうか。映画を見て、自分たちの社会に引き寄せて考えてほしい」と話す。

社会派の作品だが、美しい風景や結婚式の映像は、イエメンを旅するような気分が味わえる。現在は長引く内戦で渡航することができないだけに、現地の様子を見られる貴重な機会だ。

映画祭ではほかに日本初公開も含め、レバノン、イラク、トルコなどで制作された12作品が上映。開催は「元町映画館」(神戸市中央区)で、4月27日から5月3日まで。

文/合楽仁美

最終更新:4/22(月) 11:07
Lmaga.jp

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