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飯舘牛復活への思い(4月21日)

4/21(日) 9:24配信

福島民報

 薄茶色の体、つぶらな黒い瞳、目の周りの黒い縁取りが、愛らしい。飯舘牛をかたどった郷土玩具「MADEBEKO(までべこ)」が評判を呼ぶ。「いいたて村の道の駅までい館」で、昨年四月から一年間で約三百五十個が売れた。

 までい館の職員が会津の「赤べこ」に倣って考えた。原発事故で村から避難し、千葉県山[さん]武[む]市で畜産業を続ける小林将男さんの子牛をモデルにした。会津若松市の業者が大、中、小の三種類を作る。税込みで、千八十円~二千百六十円の値段が付く。民芸品の収集家や外国人観光客が買い求める。

 村で生まれ育った牛は、ほどよい脂と甘みがあり、ブランド牛として評価が高かった。震災前、東京・銀座の高級レストランが、箱根駅伝のテレビ放送スタッフ向けの弁当に使った。村内には約二百二十軒の肉牛農家がいたが、避難や廃業で八軒に減った。

 までべこには、ブランド復活への願いが込められている。小林さんは「一足早く村に戻った孫が、人気者になったよう」と言い表す。までい館は、血統を受け継いで千葉で育った牛の肉のソーセージを昨年から売る。飯舘牛を多くの人に振る舞う日が来るのを、共に待ち望む。

最終更新:4/21(日) 9:24
福島民報

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