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大食い客から批判殺到…「やよい軒」おかわり有料化の視界不良

4/21(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「ごはんのおかわり無料」をウリにしてきた定食チェーン「やよい軒」の方針転換に衝撃が走っている。約3%にあたる一部店舗で16日から、白米のおかわりはプラス30~100円、十六穀米の大盛りはプラス50円へと「有料」にしたのだ。

 やよい軒を運営する「プレナス」は、メディアの取材に「同じ価格だと不公平感があった」と説明。有料化は試験的な実施で、顧客の評価を検証し、方向性を決めるという。

 どうやら、おかわりをしない利用客から「自分たちは損をしている」という不満の声が上がり、有料化したようだ。

 しかし、ネット上では、〈やよい軒の存在価値なくなるやん〉〈人が得してるのが気に入らないんだね〉などと批判の声が殺到している。タレントの伊集院光もラジオ番組で、「由々しき問題ですよ。やよい軒といえば、おかわり自由だったんですけども、我々の勝ち取った自由が脅かされている」と嘆いた。

 岡山商科大の長田貴仁教授(経営学)が言う。

「やよい軒がやろうとしていることは分からないではありません。今は、ガッツリ食べる若者があふれている時代ではない。高齢化社会や健康志向が強まる中、小食のニーズに配慮して、価格帯に“メリハリ”をつけたかったのでしょう。ただ、今回のやよい軒のやり方がうまくいくとは思えません」

■「経営としては愚策」

 やよい軒では、高齢者や女性、健康に配慮する客の割合は増えているが、半数のお客は白米をおかわりをするという。長田貴仁教授が、こう続ける。

「小食とおかわりのニーズが拮抗している中途半端な時に、おかわりを有料化するのは経営としては愚策ですよ。おかわり派は反発し、逃げてしまう客もいるでしょうし、他方、おかわりナシでも値段は変わらないのだから、小食派が増えるわけでもありません。価格差をつけたいのなら、おかわりナシの価格を少しでも下げればよかったのです。おかわり派の負担は増えないし、おかわりナシの値下げで新たな小食派を呼び込むことにもなります」

 確かに「おかわりの有料化」で、誰も“得”をしていない――。プレナスに取材を申し込んだが、「担当者が不在で対応できない」との回答だった。有料化の実験はどんな結末になるのか。

最終更新:4/22(月) 12:17
日刊ゲンダイDIGITAL

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