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【スーパーフォーミュラ】鈴鹿決勝|ニック・キャシディが優勝。決勝レースはセーフティカー4回の荒れた展開

4/21(日) 17:18配信

motorsport.com 日本版

 2019年のスーパーフォーミュラ第1戦。決勝レースはニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が12番手スタートから優勝を飾った。

【リザルト】スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿 決勝レース結果

 気温25度、路面温度37度と今週末の中で一番暑いコンディションとなった決勝レース。今年もレース中にソフトとミディアムの2スペックを使うことが義務付けられているが、フロントロウの牧野任祐、アレックス・パロウのTCS NAKAJIMA RACING勢はソフトタイヤを選択。一方、2列目につけた山本尚貴と福住仁嶺のDOCOMO TEAM DANDELION RACING勢はミディアムタイヤを選んでグリッドを後にした。

 スタートでは山本が好ダッシュを決め、フロントロウの2台に接近するが、牧野がトップを死守し1コーナーへ。山本、パロウ、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が続いていった。

 3番手に落ちたパロウだが、ソフトタイヤを履いていることもあり、すぐに2番手の山本に接近。スプーンカーブでインから並ぼうとするが、ここをなんとか凌いだ山本は、西ストレートからシケインにかけてオーバーテイクシステムを使い逃げようとする。しかし2周目のメインストレートでパロウがオーバーテイクシステムに手をかけ、アウトから山本をオーバーテイク。パロウが2番手を取り戻した。

 山本はミディアムタイヤを履いたためにペースが上がらず3周目に関口、4周目の1コーナーでは平川にも抜かれ5番手に後退した。

 5周目に入るとトップ争いが激化。2番手のパロウが好ペースで牧野に接近し、チャンスを伺った。しかしそのパロウにドライブスルーペナルティが言い渡された。実は、フォーメーションラップ直前に外し忘れていた輪止めをメカニックが外したのだ。これが作業禁止時間のタイミングだったため、ペナルティの対象となった。

 パロウは8周目にペナルティを消化し12番手でコースに復帰。その直後、トリスタン・シャルパンティエ(REAL RACING)が130Rでクラッシュ。同じタイミングで平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)もトラブルでシケイン手前でマシンを止め、事態収拾のためにセーフティカーが導入された。

 残り周回を考えるとちょうどピットストップが可能なタイミングだったこともあり、ほぼ全車がピットイン。トップだった牧野は迅速な作業でピットアウトしたが、2番手に上がっていた関口はピットアウト時にトラブルが発生し駆動力が得られず、ピットレーンでスローダウン。ピットレーンは大混乱となった。結局、関口はギヤのトラブルだったとようで、1周回ってきてマシンをガレージに入れ、リタイアとなった。

 このセーフティカーでは小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)と国本雄資(KONDO RACING)、そしてパロウの3台がステイアウトを選択し上位につけた。ピットストップを終えてミディアムタイヤを履いた牧野が4番手、さらに6周目と早いタイミングでピットストップを済ませ、ソフトタイヤに交換していたキャシディが5番手となった。

 セーフティカーが解除されると、ペース的に有利なソフトタイヤを履くキャシディがオーバーテイクシステムを使って牧野を抜くと、続けて国本もパスし3番手に浮上。さらにソフトタイヤを装着した山本もペースを取り戻し、2台を一気に抜いて4番手に浮上した。

 その直後、デグナーカーブで中嶋一貴(VANTELIN TOM’S TOMS)とハリソン・ニューウェイ(B-MAX Racing with motopark)が接触。2台ともコースオフしリタイアとなった。

 これにより2度目のセーフティカーが導入されたが、トップの小林と2番手のパロウはさらにステイアウトを選択。一方、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)とダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)が2回目のピットイン。どうやらソフトタイヤの方がペース良く安定して走れるため、そのソフトタイヤを再び装着してレース後半に臨もうとしたようだ。

 ティクトゥムはスムーズにピットアウトしたが、石浦のマシンにはトラブルが発生しピットアウトできず。そのままマシンがガレージに戻され、リタイアとなった。

 サバイバルレースの様相を呈してきた2019年のスーパーフォーミュラ開幕戦。18周目にレースが再開されると、パロウが一気に勝負をかけ小林のアウト側に並んで1コーナーに進入。2コーナーまで勝負が続いたが、小林がなんとかトップを死守した。その直後、パロウが突然スローダウンし、ダンロップコーナーのイン側でストップ。マシン回収のため、3回目のセーフティカーが導入されることになった。

 22周目にレースが再開されると、小林は一気にペースを上げ、後続との差を広げ、引き離しににかかった。

 26周目に4番手を走っていた牧野だが、スプーンカーブを走行中に右リヤタイヤが外れ、コースオフ。そのままクラッシュとなってしまった。これにより、このレース4度目のセーフティカーとなったが、小林はまたしてもステイアウトを選択した。

 32周目にレース再開されると、小林は再びプッシュを開始した。また、セーフティカーラン中にアーテム・マルケロフ(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が他車を追い越していたとして、ドライブスルーペナルティを科され、8番手から12番手に後退した。

 また後方ではティクトゥムのペースが悪くなり、ルーカス・アウアー(B-MAX Racing with motopark)と国本に抜かれ、11番手に後退してしまった。さらにポイント圏内を走行していた福住もセーフティカーラン中に追い抜きがあったとして、ドライブスルーペナルティを科され後退。SF19デビューレースは予想外の大荒れの展開となった。

 レースは40周目に入ったが、トップの小林はまだピットに入らず、2番手のキャシディに対し10秒の差をつけたが、残り2周を切ったところでチームはピット作業の準備を開始。そしてファイナルラップに入るところでピットインし、わずかな給油とタイヤ交換を済ませコースに復帰したが、10番手まで後退した。

 これにより、キャシディがトップに浮上。12番手スタートから見事な大逆転劇で開幕戦トップチェッカーを受けた。2位には山本、3位には山下が入り、奇しくも昨年の最終戦と同じ顔ぶれが表彰台を独占した。

 ルーキー勢では坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が5位、アウアーが7位でポイントを獲得。小林は結局9位となった。なお、レース終盤に大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)がセーフティカー再スタート時の手順違反で30秒加算ペナルティを受け、12位となった。

吉田知弘

最終更新:4/21(日) 17:18
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