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映画館に存亡の危機か、ネット配信に揺れるハリウッド

4/21(日) 20:06配信

シネマトゥデイ

[ロサンゼルス 11日 ロイター] - スーパーヒーローや怪物、宇宙人が闘いを繰り広げる巨大スクリーンの裏側で、現実のバトルがぼっ発している。その結果は、全米各地の映画館で今後どの作品が上映されるのかを左右する。

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 これは新作映画がDVDになって発売されたり、ネット上で配信される前に、劇場でどのくらいの期間上映すべきかを巡る戦いだ。今の先行期間は90日が平均だが、メディア業界の地殻変動により、それを短縮すべきかどうかを巡る論争が過熱している。

 新興の大きなテクノロジー企業が、長年続いたハリウッドの伝統をひっくり返しかねないこの論争には、地域の映画館やテレビの娯楽番組の将来がかかっている。

 動画配信サービス大手Netflixは、独自の新作映画を劇場で封切るのと同時、あるいはわずか数週間程度の時間差でネットに配信している。ライバルAmazon.comの制作子会社 Amazon Studios は、オリジナル作品の一部について、劇場先行期間を2─8週間程度とし、その後は動画配信サービス「プライム・ビデオ」で流したいとの考えを示している。

 映画館のオーナーの多くは、業績悪化につながるとして反対。アカデミー賞の主催団体は対応を検討中で、有名人も賛否を口にし始めた。

 世界最大の映画館運営会社AMCエンターテインメント・ホールディングス<AMC.N>のアダム・アーロン最高経営責任者(CEO)は、「すべての、そしていかなる選択肢も検討する」とする一方、現行の業界基準に変更を加える際は「われわれにとって有益、またはニュートラルでなければならない」と述べている。

 娯楽大手ウォルト・ディズニー<DIS.N>ですら、ネット配信事業への参入を表明しており、11日に料金などの詳細を発表。これにより、同社もより早期の配信解禁を求めるようになるのではないかとの懸念が出ている。

 ディズニーの幹部は、注目映画については相応の時間差をつける現行のやり方を断固として支持するとしている。同社のスーパーヒーロー映画『ブラックパンサー』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年、計73億ドル(約8,100億円)の興行収入を上げた。

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最終更新:4/22(月) 20:20
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