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【勝負の分かれ目 フローラS】腹を括った戸崎騎手の後方待機策。ウィクトーリアから凄まじい切れ味を引き出した

4/21(日) 20:46配信

netkeiba.com

 オークスへの2枚の切符をかけた、第54回フローラステークスのゲートが開いた。

 5枠9番のジョディーがハナに立った。差のない2番手は、同枠10番から出た1番人気のセラピア。前に馬を置くことができず、掛かってしまった。

 逃げて全2勝を挙げているウィクトーリアは、後方からの競馬になった。実戦ではこれが初騎乗だった戸崎圭太は言う。

「作戦では逃げるつもりだったのですが、スタートで出遅れてしまったので、こういう形になりました」

 最初のコーナーを回りながら、戸崎はウィクトーリアを内埒沿いに誘導した。そのまま引っ張り切れないほどの手応えで向正面に入り、スルスルと中団まで押し上げた。

 ウィクトーリアの2馬身ほど前を、これも抜群の手応えのシャドウディーヴァが走っている。

 前半1000m通過は1分00秒6。掛かり気味の馬が複数いて、2番手以下が密集しつつあったところを見ると、やや遅めの平均ペースといったところか。

 ジョディーが単騎先頭のまま直線に入った。

 5馬身ほど後ろの内のシャドウディーヴァとウィクトーリアは相変わらず余裕たっぷりの手応えだ。

 ラスト400m。シャドウディーヴァは、進路は狭いがコースロスのないインコースをそのまま進んだ。

 一方、直後にいたウィクトーリアは、少しずつ外に進路を取って馬場の真ん中に出た。

 ラスト200m。まだジョディーが先頭で頑張っている。進路を探していたシャドウディーヴァはその内を狙う。

 その時点でウィクトーリアは先頭から3馬身以上遅れていたが、代わりに、目の前のスペースがクリアになった。

 ゴールまで10完歩ほどのところで、最内からシャドウディーヴァが先頭に躍り出た。

 2番手はジョディー。2頭を挟んだ外からウィクトーリアが猛然と伸びてくる。ウィクトーリアが凄まじい切れを見せ、シャドウディーヴァをハナ差かわして勝利をもぎ取った。

 勝ちタイムは1分59秒5。上がり3ハロンはメンバー最速の33秒2。鞍上の腹を括った後方待機策が見事にハマり、デビュー5戦目にして初めて最速の上がりを繰り出し、オークスの有力候補の1頭となった。

「素晴らしい伸びを見せてくれました。良血馬でもありますし、オークスまでさらに成長してほしいですね」と戸崎。

 母ブラックエンブレムは秋華賞馬で、兄には札幌2歳ステークスを勝ったブライトエンブレム、エプソムカップなど重賞2着2回のアストラエンブレムなどがいる。

 なお、出走馬18頭の半数の9頭がノーザンファーム生産馬で、1着から6着まで同牧場の生産馬だった。

最終更新:4/21(日) 20:47
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