ここから本文です

勢多農林高校が農場ハサップ取得 高校の取得は全国で初 豚舎の衛生管理認証

4/21(日) 6:01配信

上毛新聞

 勢多農林高上泉農場(前橋市)の豚舎が、畜産農場における衛生管理手法「農場HACCP(ハサップ)」の認証を取得した。全国の高校では初めての快挙。農林水産省が推進している取り組みで、県外高校が見学に訪れるなど注目されている。

◎2年越しの準備 努力実り認証へ

 農場HACCPは、家畜伝染病の発生予防やまん延防止などのため、微生物、異物といった危害の要因を把握し、除去する衛生管理手法。同省が基準を設け、中央畜産会(東京都)などが認証している。9日時点で全国の269農場が取得している。

 同校は2017年6月ごろに取得に向けて準備を開始。動物科学科資源動物コース養豚部の生徒でHACCPチームを結成した。獣医師ら専門家による研修会やミーティングを通じ、飼育作業の工程について手順や注意点などをまとめたマニュアルを作成した。

 具体的な対策にも取り組んだ。靴底から病原菌が持ち込まれないように、豚舎の入り口だけでなく出産する小部屋の前にも消毒液を設置。豚舎を訪れる人を作業服や長靴に着替えさせ、靴底を消毒してもらっている。日誌には日々の作業で気付いたささいなことも欠かさず書き込む。

 今年1月に認証機関に申請し、書類や実地審査を経て3月19日付で認証された。吉田輝さん(2年)は「安全性が保証されることで、勢多農の宣伝にもなるはず」と期待。今後は労務管理などのマニュアルも定めた生産工程管理の認証制度「JGAP」の取得も目指す。

 部長の大沢夏奈さん(3年)は「認証まで時間はかかったが、衛生管理について学ぶことができて良かった。後輩にもしっかり引き継ぎたい」と話した。

 こうした取り組みが周知され、県外高校が見学に訪れている。担当教諭の石井樹一朗さんは「食の安全が求められている中、生徒が安全に生産する方法を学ぶ良い機会。地域の農家や他の学校が挑戦するきっかけになればうれしい」と意義を語った。

最終更新:4/21(日) 6:01
上毛新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事