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なぜ女子高生は「韓国アプリ」に熱狂するのか?美容整形マンガもヒット

4/21(日) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

韓国では“整形”マンガがヒット

XOYから移行しLINEマンガの中でもトップの人気を誇っているタイトルとして挙げられるのが「外見至上主義」「女神降臨」「私は整形美人」の3作品です。

3タイトルとも、韓国の漫画配信サイト「NAVER WEBTOON」で人気に火が付き、XOYに乗って日本でも人気になりました。

特に「外見至上主義」は、XOYのTwitter広告で頻繁に用いられていたこともあり、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

この3作品に共通するのは、容姿を主題に据えていることです。

「外見至上主義」は太った冴えない主人公が、突如超イケメンの身体に入れ替わったことにより心にも変化が訪れ、「女神降臨」はあまり可愛くなかった女の子がメイクで綺麗になることで自意識と生活が変化していく物語です。

「私は整形美人」に至っては、バレバレの整形をした女性が周囲にやっかまれながらも真実の愛を見つけていくストーリーです。見た目を変えていくことを決してネガティブに描かず、生活を変えるための手段として捉えています。

筆者はこの韓国コミックの広がりが、韓国カルチャーの広がりにもかなり影響を与えていると考えます。それぞれのコミックでは、出かける場所やストーリーの中に、チーズタッカルビなどの流行りの料理、ファッション・メイクが多数出てきます。

物語にハマっていくと、自然に韓国の文化が好きになっていきます。

容姿への考え方もそうです。メイクや美容整形などの手段を通じて、幸せをつかんでいく様は自分も変われるというポジティブな感情を伝播させていきます。

ネクストブレイクは、整形アプリ

筆者は、次の流れは「美容整形アプリ」だと見ています。韓国では「カンナムオンニ」という美容整形アプリが既に広まっています。

「カンナムオンニ」はGoogle Playの美容カテゴリではMAUランキングトップ10(App Ape推計)に入るほどの人気です。このアプリは、美容整形手術の見積もりを一括で取れたり、整形をした人たち同士でコミュニケーションでき、美容整形へ一歩を踏み出せない人や、術後に不安を持つ人をサポートしています。

筆者は、この流れが日本に必ず来ると考えています。最近のタレントの有村藍里さんの発表でも話題になりましたが、美容の延長線上での美容整形は人気YouTuberやインスタグラマーの間でもかなり一般的になってきています。

また、日本でもまだユーザーはそこまで多くはないものの、Meily、Lucmo、TRIBEAUといった美容整形に関するアプリが出てきました。

Meily CEOの川井優恵乃さんのインタビューによって、美容整形に関する価値観が変わった方も多いのではないでしょうか?

美容整形(正式には美容外科)の業界は未だ、情報が整備されているとは言い難い状態です。Googleで調べても、アフィリエイトサイトに当たることも多いですし、病院公式の情報と口コミも分けられていません。

アプリという完全にオープンではない空間で、美容整形の情報だからこそのインターフェースを提供することには、価値があると思います。コミックなどのソフトパワーと、芸能人の告白などの社会の流れ、使いやすいアプリのインターフェースの3つが揃うことで、美容整形アプリは成長していくと思われます。

女子中高生に流行している「韓国カルチャー」の一部としてアプリを掘り下げましたが、今やアプリ・スマートフォンは体の一部といっても良いほどに、生活に溶け込んでいます。

筆者は今後も、スマートフォン、アプリにまつわるデータを通じて、人々の思考の変化や時代の流れを掘り下げていきます。

(文・杉山信弘、編集・西山里緒)

杉山信弘:フラー株式会社のチーフマーケティングオフィサー(CMO)兼、同社アプリ分析支援事業「App Ape」の事業責任者。コーポレート、サービス双方のマーケティングの統括を行う。直近の仕事は、国内最大級のモバイルアプリに関する式典であるApp Ape Awardの統括。

杉山 信弘 [フラー 株式会社CMO]

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最終更新:4/22(月) 10:23
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