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ベストな「雇用関係」ってなんだろう? 多様化する働き方、転職エージェントと考える

4/21(日) 7:00配信

アーバン ライフ メトロ

「Tonashiba」の原型は7年前、独自の経営方針のなかで誕生

 ダイヤモンドメディアは、2007年に創業以来、既存の経営方法に依らない組織のあり方を実践している不動産テック企業です。実践の一例を見ると、「役職、肩書は廃止」「働く時間、場所、休みは自分で決める」「起業、副業を推奨」「社長、役員は選挙と話し合いで決める」など。給与も決める際も、評価ではなく、話し合いのもとで決定しているといいます。

「Tonashiba(トナシバ)」の原型が生まれたのは、約7年前。給料を話し合う際に、「この人は、うちで働き続けるより、転職した方が給料が上がるのでは」という話が浮上し、「転職した方が給料が上がるであろう従業員たちの転職先を皆で探す」ことを始めたといいます。

 まず、お試しで業務を体験することを受け入れてくれる会社を探し、もし上手くいかなかった場合には、戻ってくるのもアリとしながら、送り出していたとのこと。そのうちに、他社から「うちの会社も、やってみたい」という問い合わせを受けるようになり、人材紹介の免許を取得することを決意。2018年1月、事業化するに至ったといいます。

「『仲間』の定義は雇用関係じゃない。『あなたはダイヤモンドメディアのメンバーですか?』と聞いた時に、手を挙げた人がメンバーです。フリーで働きながら、うちと業務委託している人が社員旅行に来たりします」と話すのは代表取締役の武井浩三さん。

 似たような感覚を持っている企業とお互いに融通を利かせあいながら、この思想をゆるく広げていけたら、と考えているそうです。

企業が個人の可能性を縛らない

 とはいえども、そのほかの働き方を否定したいわけではなく、「選択肢があることが重要」と武井さんは話します。

「一箇所で集中して仕事をしたいと思う人もいれば、色々試してみたいという人もいるでしょう。タイミングによっても、状況は変わってくるものです。それは、人それぞれ異なるもの。ただ、企業が『雇用』で人を縛るのは、企業側の理屈です」(武井さん)

 そこに「Tonashiba」の立ち上げや運営に携わっている、松井健太郎さんが続けます。松井さんは、同社とは業務委託関係を結ぶ個人事業主です。

「本人の目指しているものと、会社の目指しているものが、入社当時には合っていたとしても、時間とともに合わなくなることもあります。それを、無理矢理に合わせるより、別の合う場所を見つける方が良いですし、それをお互いに言えた方が良いと考えています。その方が、辞めた後にも、お互いに気持ちが良いはず」(松井さん)

「辞めさせたいわけじゃないんですけどね。でも、無理やり働いても、生産性は上がらないですし、モチベーションが下がったまま仕事をすることは、クオリティーに影響します。でも、強制はできません。できないものはしない。そのかわり、本人が1番本人らしく働ける環境を作りたいと考えています」(武井さん)

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最終更新:4/21(日) 8:46
アーバン ライフ メトロ

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