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吹奏楽部のリアルな風景に思わず共感!「響け!ユーフォニアム」に引き込まれる理由とは?

4/21(日) 14:30配信

Movie Walker

2度のテレビシリーズや劇場版総集編に加え、昨年はスピンオフ映画『リズと青い鳥』も話題となった「響け!ユーフォニアム」シリーズ。その最新作『劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』が公開されている。高校の吹奏楽部を舞台に、全国大会を目指す部員たちの熱いドラマや誰もが共感できる人間関係の描き方など、改めて本作の魅力を探ってみたい。

【写真を見る】ダイナミックな音楽と精巧な作画による流れるような演奏シーンが魅力

本作の舞台となるのは京都府宇治市にあるとされる北宇治高校吹奏楽部。物語はユーフォニアム担当のヒロイン、黄前久美子が吹奏楽部に入部するところから始まる。彼女が部で過ごす中で、高い技術を持つトランペット奏者の高坂麗奈、小柄ながら巨大なコントラバスを巧みに操る川島緑輝(さふぁいあ)、楽器初心者でチューバを担当する加藤葉月ら同級生たち、同じユーフォニアム担当で久美子に大きな影響を与える先輩・田中あすかといった個性的なメンバーとの交流が描かれていく。

■ 物語を彩る音楽とリアルな演奏シーン

吹奏楽部が舞台の作品とあって、作中には表情豊かな楽曲が多数登場し、劇中の部員たちによって演奏される。劇伴も含めてこれら楽曲を作曲しているのは、多くのアニメ作品の劇伴や主題歌を担当し、「響け!ユーフォニアム」シリーズでもTVアニメ1期から音楽を手掛けてきた作曲・編曲家の松田彬人。TVアニメのコンクールの自由曲として登場した「三日月の舞」などの名曲も彼が作曲している。

また、演奏シーンの音源は洗足学園音楽大学の1年生で編成されたバンド、フレッシュマン・ウインド・アンサンブルが担当。意図的に演奏レベルを落とした演出をするなど、並以下だった部員たちの演奏が上達していく過程をドラマチックに表現している。

部員たちが過ごす学校での日常や部活動の風景だけでなく、緊張感に満ちたコンクールでの演奏シーンなどをリアルに描き出す作画にも注目したい。作画で高い評価を得ている京都アニメーションの制作とあって、楽器を使う指の運指や息づかいなど細かいところまで丁寧に表現されている。

■ 吹奏楽経験者なら共感必至の部活あるある

吹奏楽部といえば、放課後の校舎に響く練習の音を聴いた経験があるという人も多いだろう。本作でもそうしたリアルな日常を細やかに描き出しており、パートごとに分かれての練習やコンクール出場メンバーを決める「オーディション」、文化部にしてはハードな体力づくりなど、実際に吹奏楽部の活動を追いながらストーリーが展開していく。経験者は「あるある!」と共感できるはずだ。

■ 高校生独特の人間関係の描き方

そして、高校生の部活動を描いた作品として着目したいのが「人間関係」だ。久美子を中心とする1年生同士の友情はもちろん、抜群の演奏技術を持ちながらもマイペースで部になじもうとしない麗奈、そんな麗奈の態度をよく思わない上級生…など、部活動によくある上下関係を下敷きにした人間ドラマも繰り広げられる。こうした各キャラクターの感情の動きが時に大きな衝突を生むこともあるが、それらのストーリーを丁寧に表現することで絆の深まりや友情の再確認を無理なくリアルに描ききっている。

作画や音楽のクオリティ、そして描かれるストーリーの繊細でリアルな質感。これらが「響け!ユーフォニアム」がファンを引き込んでいく要素だと言えるだろう。2年生になった久美子たちや新入生との物語が描かれる、最新作『劇場版 響け! ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』では、彼女たちの成長していく姿を見守ってほしい。(Movie Walker・文/藤堂真衣)

最終更新:4/21(日) 14:30
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