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<北朝鮮報告for Pro>協同農場はどうなっているのか?(2)分組の構成と収穫物の配分について 石丸次郎

4/22(月) 10:10配信 有料

アジアプレス・ネットワーク

トウモロコシの合間に大豆を植えている農場員の男性。2010年6に平安南道にて撮影キム・ドンチョル(アジアプレス)

アジアプレスでは、2018年秋から北朝鮮北部の複数の協同農場を訪れ実態調査を続けている。そのうち、耕地面積約150ヘクタール、農場員800人程度の中規模農場の実情について報告する。A農場は稲作はせず、主にトウモロコシとジャガイモを生産する。平地の少ない北部地域でよく見られる一般的な農場だ。連載二回目は、農場の人員、収穫後の生産物の配分など、具体的な運営実態について整理した。


――A農場の分組別の人員と男女構成比は?
答え 現在、A農場の1分組の人員は15人程度。平均すると分組長を含めて男6人女9人くらいだろう。男が4~5人の分組もある(注 他地域の農場については調査者もわからないという)。農場員は女の方がずっと多い。分組長によると、男は通常1つの分組に3~4人程度で残りは、皆女だ。理由は若い男は軍隊に行くためだ(満17歳以上の男子は進学者と病弱者を除いて10年間の軍服務が義務付けられている)。
※農場では作業班の下に分組が組織される。

――一つの分組は一つの家族で構成されるという情報もあるが?
答え A農場の場合は、分組は1家族ではなくて2~4家族単位で、多い場合は5家族が集まって構成されている。分組は親戚まで含めて家族単位を作る。平均すると1分組は4家族だと見ればいい。

――農場の労働力が不足していると言われるが?

答え 農村は常に人手が不足している状態だ。軍隊に出て行った農村の子どもたちが農村に帰るのを忌避するケースがあるし、軍官(将校)または初級服務士官として配属先現地に残る場合もある。農村に戻されることを避けるために、炭鉱などに志願進出してでも農民身分を変えようとする。

女性も、やはり都市住民に嫁ぐなど方法で、なんとかして農村を離れようとする人が多い。農場員5人に質問してみたが、4人が農村を離れたいと返事した。農村に定着せず都市へ移住しようとする人が増加したため、2018年度は国が対策として、農場から抜け出した者を把握し、再び農村に再配置するようにしていた。また、都市で罪や過ちを犯した者を追放する場合は、そのほとんどを農村に送って農場の労働力を補完している。 本文:3,307文字 写真:2枚

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最終更新:4/22(月) 12:01
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