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建材の横断検索など“BIMオブジェクト”プラットフォーム「Arch-LOG」を丸紅が事業化、鹿島らと設計で実証

4/22(月) 12:07配信

スマートジャパン

 丸紅は、ログログが提供するBIMオブジェクト総合検索プラットフォーム「Arch-LOG」を運営する合弁会社の設立を目指している。このほど、日建設計、鹿島建設、ローランド・ベルガーと共同で、Arch-LOGを活用した設計BIMの実証実験を行った。

Arch-LOGプラットフォームでレンダリングしたグランスイート千代田麹町 出典:丸紅

BIMオブジェクト総合検索プラットフォームの事業化

 Arch-LOGは、BIM上に配置する建材や家具などのオブジェクトデータを集約させたプラットフォーム。登録商品数は2万点以上で、形状、色彩、コスト、仕様の属性情報がモデルにひもづいたBIMデータは2700点を超える。BIMレンダリング、建材検索、サンプル請求などが行える他、これまで建材のサンプルをカットしてパネルに貼り付けていたマテリアルボードの作成がクリックするだけで完了し、建材データをBIMで一元管理することが実現する。

 BIMレンダリングでは、設計図からフォトリアルな質感を持つ画像へとリアルタイムで変換し、施工前に完成予想(デジタルモックアップ)を確認することで、CG画像データのアウトプットやプレゼンテーションでの利用が見込まれる。規格が統一された建材のBIMモデルのため、施主と設計者、施工者の合意形成が円滑になり、設計と施工のBIMモデル連携や設計段階の不具合による手戻りも解消される。

 なお、Arch-LOGは現状では、オートデスクのRevit、GRAPHISOFTのArchiCAD、TrimbleのSketch Upに対応している。

 今回の実証実験では、日建設計の社内システムとArch-LOGを連携させた管理機能の開発と、AI導入によるレンダリング機能の高速化を実現した。鹿島建設とはArch-LOGを利用することで、ホテルやオフィス複合プロジェクトの設計提案といった業務で、大幅な効率化が確認された。

 ローランド・ベルガーとの共同プロジェクトでは、「BIM関連技術は今後の建設業界に最も大きなインパクトを与える技術であり、その中でもArch-LOGのプラットフォームは、ユーザーが拡大することで、建設業界全体の効率化と品質向上に大きく寄与し、施主、建材メーカー、設計業者、建設業者、ファシリティマネジメント業者など、全ての関係者へ新たな付加価値を提供し得ることが見込めた」としている。

 丸紅とログログは、実証実験をベンチマークと位置付け、ここを起点にArch-LOGの普及を促進し、設計作業の生産性とクオリティーを向上させ、働き方改革の一助とすることを目指すという。

 今後丸紅では、国内外において不動産開発事業で長年蓄積したノウハウや経験と、総合商社としての幅広いネットワークを生かし、Arch-LOGのユーザーや掲載メーカーを獲得し、Arch-LOGを利用した関連事業を展開していく。シェアリングビジネス/マッチングビジネスの他、不動産業界のIT化に関わる新規事業への参入も視野に入れている。

スマートジャパン

最終更新:4/22(月) 12:07
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