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「ちゅんちゅんこわい」気弱な息子と動物園に出かけたら……?

4/22(月) 10:08配信

ハフポスト日本版

子どもの成長は速い。
成長とともに興味関心はやんちゃになっても、性格の芯の部分は変わらないのかもしれません。

結婚以来14年間、ほぼ全ての家事と育児を担当してきたというコラムニストの村橋ゴローさんが、ハフポスト日本版に自身の自身の体験を寄稿した。

人間、おぎゃあおぎゃあと生まれて2年も経つと、性格というものが段々と現れるようになる。ウチの息子が2歳になってわかったのだが……まあ気が弱い。

まず、「かーしーてー」が言えない。公園のお砂場にある共有のお砂場道具、キッズスペースに置いてあるおもちゃ。あれらをほかのお友だちが遊んでいると、自分もそのおもちゃで遊びたいのに「かーしてー」が言えない。すると決まって僕の手をぐいぐいと引っ張り、「ぱぱがとってきてよ」とやってくるのです。

そんなときは「遊びたいなら自分で言いなさい」と突き放し、遠くから彼の動向を見守ることに。すると彼は結局「かーしーてー」が言えないまま、余っているほかのおもちゃで遊び出す。近づくと「ぼく、これであそびたかったんだ」と妥協を言い訳で返してくる。そんな折につけ、何かこう胸の奥が締めつけられるというか、親としてとても切ない気持ちになっていました。

また夏の日、一緒に外を歩いていてふと気がつくと息子の姿がない。すると後方から「ぱぱーー!!」と泣き叫ぶ声が聞こえてきたんです。やおら見てみると、息子の足の先にセミの死骸が。それが怖くて踏み出せず、泣いていたのだ。

極めつけは、「ちゅんちゅん、こわい」。お前スズメが怖かったら、何が怖くないんだよ! 男の子だから強くなれとは思わないが、息子のあまりのチキンっぷりに忸怩たる思いは隠せませんでした。

動物園での一コマ

そんななか、息子を動物園に連れて行くことに。まだ連れていったことはなかったし、動物園デビューをしたくなったのです。何せセミの死骸に号泣し「ちゅんちゅんこわい」のだから、ゾウやキリンのでかさに圧倒されるでしょう。それでも「ぱぱ、おっきいね」「ぞうさん、すごいね」というリアクションを、親としてやっぱ期待しちゃうじゃないですか。

そんな思いを込め、品川区の自宅から上野動物園まで片道13キロを電動チャリこいで行ったわけですよ。するとまあ、キリン、ゾウ、ゴリラには近づこうともしない。絵本でそれらは「でかい、こわい」と知ってるようで、「まだ見ぬ強豪」とのコンタクトを避けようとする。それでもキリンのいるゾーンに差し掛かり、あの巨体が目に入った瞬間に彼の足は止まり、大号泣。何かオレ、悪いことしてるみたい……。

やっぱり彼にはまだ動物園は早かったのかな。彼には彼の歩みのスピードがあるし、オレのわがままに付き合わせちゃったかな……と少し反省していると、前方を歩いていた息子が「ぱぱー、みてー!!」と大興奮している。お! 何か素敵な動物でも見つけたのか? 上野くんだりまでやって来た甲斐があるってもんよ!「どうしたー!? なんか見つけたか?」嬉しくなって息子に聞くと、とんでもない答えが返ってきた。

「ぱぱー! ありさんがいるー!!」

ありさんかいっ! 上野ZOOにまで来て、ありさんかいっ!

それでも帰宅後、息子は妻に「ままー! きょう、どうぶつえんにいったんだー!」と興奮気味に報告。やっぱ連れていってよかった、彼なりの発見もあったんだろうと少し安堵していると、妻が「何が一番面白かった?」と聞くと「あいすがおいしかったー!」。昼に買ってやったアイスかいっ!

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最終更新:4/22(月) 10:08
ハフポスト日本版

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